クラウドコンピューティング、ときどきセマンティックWeb
最近アメリカ側では、Web全体の潮流を大きく変革してしまいかねない動きが加速している。MSのYahoo!買収攻勢のよう な”大人の事情”もさることながら(日本でいえば読売グループが楽天買収、みたいな)、Webのテクノロジーの深いところをひっくり返すような試みが多 い。
いまのWebは、リテラシーがそれほど高くない多くの人が参加し始めており、かつそういうユーザーに対するビジネスを仕掛けるサ プライヤーの中には必ずしも正しい技術を使わなかったり悪用したりする(W3C標準を無視したりするという意味)ところもあったりして、いろいろと汚染さ れてしまっている。ニフティが発表したところによると日本のBlogの半分くらいはスパムだそうだ。
メールがセキュアなコミュニケーションプラットフォームとしては既に破綻しかけていることはいうまでもないが、Web自体もまた汚染が進み、使いづらくなってしまう可能性が出てきている。
そこで、考えなければならないのはWebの浄化というか、自律的に情報を整理したり、更新状態を通知したりする技術の本格的な採用なのだ。こうした試みと事業性をうまくつなぎ合わせていく、という動きが米国側では最近加速しているようである。
従来型の検索エンジンに過度な依存をするのではない、データ自体を構造的に変えていく動き。今後ともウォッチしていきたい。
ヤフーがセマンティックウェブ採用、自力で大急ぎで情報整理するネット実現へ 【TechCrunch Japanese 】
Googleが巨大データベース「BigTable」をウェブサービスとして公開か? 【TechCrunch Japanese 】
Sonecast―ソーシャル・メディアからコンテンツを集めてブロードキャストする試み 【TechCrunch Japanese 】
vTap―RSSでビデオのオンラインガイドサービス 【TechCrunch Japanese 】
Amazon Web Serviceといい、いわゆるグーグルゾンは、この分野で実現するかも。
Googleのインフラでアプリを動かせる「Google App Engine」
Google App Engineでは、自作のアプリケーションをGoogleのインフラで動かすことができ、自動的なスケーリングや負荷分散などが利用できる。
米Googleは4月7日、開発者が自作のWebアプリケーションをGoogleのインフラで走らせることができるツール「Google App Engine」のプレビュー版を立ち上げた。
開発者はGoogleが自社アプリケーションで使っているのと同じ機能を利用でき、アプリケーションの構築とメンテナンスが容易になり、トラフィックやデータ量の増加にも簡単に対応できるとしている。
App Engineは一般的なWeb技術をフルサポートし、ストレージ、ユーザー認証やメール送信用のGoogle API、自動的なスケーリングや負荷分散などを提供する。