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ジェフ・ホーキンスのFoleo 発表に関して

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パームの創業者であり、出戻りの経営者でもあるジェフ・ホーキンスは僕がもっとも尊敬するクリエイターの一人である。(ついでに僕の理想のクリエイターand/or経営者を、別のエントリーにあげておいた)


最近彼は、D5カンファレンスでFoleoというデバイスを発表した。このデバイスは、スマートフォンを持ち歩くユーザーへのメール送信補助ツールとしての役割を与えられているものだが、CNETの記事のインタビューによれば目指すところは実は別にあると言う。

この記事で彼が主張しているポイントと思うところは以下の2つ。

  • 進みすぎたアイデアを製品化しても、最初はなかなか理解されない。
  • だから、まず本当の目的を理解させようと試みるのではなく、最初の顧客を得るために分かりやすい売り口上を使う(Palm Pilotはもっとも小さなコンピュータを目指すモノだったがスケジュール管理ツールとして販売した)
Foleoは2キロ近い重さを持っているうえ、CPUは貧弱。起動は驚くほど速いが、日本で流行しているB5モバイルノートと比べて、それを購入したくなるようなメリットはかなり薄い気はする。しかし、ホーキンスのような天才が考えることだし、隠された本質(超アーリーアダプターとしての最初の顧客の、その次の一般的なユーザーに向けてのメッセージ)は、今のわれわれには思いもつかないことなのだろうと思う。


僕は残念ながら平凡な頭脳しか持たないが、FeedがWebと並ぶトラフィックに成長すると信じて、この数年間Feed事業に取り組んできたし、Feedを書くツールが必要だろうと考えてきたが、それがすぐには理解されないと思ったからこそ、Feedリーダーを先に作ってきた。だからホーキンスの指摘には深く同意するものだ。
(WebだってGoogleという本当に役立つ検索エンジンが出てくるまでは停滞期にあったし、Blogがでてきて誰でもWebに情報を書き込めるようになったからこそ大きくブレイクした。書く、という積極的なツールはFeedにも絶対必要なものだ)


ホーキンスはiPhoneにも言及していて、Foleoでは自ら大きなスクリーンと大きなキーボードを外部補助ツールとして提供する身だからこそ、ソフトウェアキーボードを採用したiPhoneの試みについては若干否定的な印象を受ける。
ジョブズもまた天才だから、どちらの考えが上を行くのかはわからないし、共存していくアイデアなのかもしれない、とも思う。

いずれにしても、僕は批評家ではないし、分析することで生計を立てる身でもないから、ひとのアイデアについてあれこれ考えあぐねるよりも、自らのアイデアを具現化することを考えるし、ひとのアイデアの評価よりも、そのアイデアを生み出すための彼らの思考回路や取り組み方を参考にしたいと思っている。真似るべき、模倣するべきはアイデアそのものではなく、彼ら優秀なクリエイターの「姿勢」や「気合い」なのだ。


自分の頭の中にあるもの、心から発動される想い。それらを具現化するためのやり方や戦略であるならば、彼らに多く学ぶべきだろうし、許されるものと思う。






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