イントラブログの在り方について - ITproの取材にて
インタビューに対して回答する形式での掲載だが、比較的正確に書いていただけたので、内容については誤謬がなく、納得できるよい記事になっていると思う。
最近はWeb2.0そのもののトレンドや,フィットするビジネスモデルなどの一般的な内容の話が多かったのだが、今回はイントラブログに関する質問が多く、2年前に「ビジネスブログブック」などに記してきた僕なりの主張を、久しぶりに語らせていただけてスッキリした^^。
簡単に中身に触れると:
—— 社内ブログには期待の声も多い一方,「本当にうまくいくのか」という懐疑的な見方もあります。
小川: 手軽さを備えたブログが,社内の情報共有ツールとして注目されています。ですが,ブログだから何でもいい,とにかく導入すればいい,という考え方は良くあ りません。私たちは企業内のブログを「イントラ(ネット)ブログ」と呼んでいますが,イントラブログはインターネットのブログとは異なる環境に置かれてい るため,同じブログといえど,異なったアプローチが必要です。
“外”の世界,つまりインターネット上であれば,どんなものを書いても,グーグル(Google)をはじめとする検索エンジンが見つけ出してくれる。だから,誰かが何らかのキーワードを介してページを見てくれるということが,偶発的に起こります。
ところが,イントラネットには,検索エンジンは通常ありません。つまり,偶発的に見つかるエントリー(ブログの記事)は少ない。社員が毎日そのブログにアクセスする,ということがない限り,何らかの方法で,そのブログが更新されたことを知らせなければいけません。
もともとイントラブログは,読者としてアクセスしうる人数が,インターネットのブログよりも圧倒的に少ない。これは書き手のモチベーションの低下につながります。読まれなければ書いても仕方がない,と書き手が思うのは当然のことです。
とはいえ,その情報を必要としている人は,社内に必ずいるはずです。情報を必要としている人に,その情報が更新されたタイミングで,どう確実に読んでもらうか。イントラブログでは,こうした考え方に基づいた工夫やツールが必要です。
イントラブログのツールとして目を付けたのが,最近普及してきた「RSS/Atomフィード」と,それを読む「RSSリーダー」です。更新時にイントラブ ログが発行するフィードを,社内で流通させる。社員はRSSリーダーでそれをキャッチする。この仕組みで,必要な情報が必要な社員に届く形を実現できま す。イントラブログはブログ本体とRSSリーダーのセットで導入すべきものと考えています。(続きはこちらから)