Nike+iPod の意味するもの
タイトル: Nike+iPod
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iPodとは、CPUがあり、OSを持ち、大容量の記録装置(HDD or フラッシュメモリ)を持っているものの、入力用のマンマシンインターフェイスを持たないパソコンだ。音楽や動画などを視聴するという単一目的に限定されたパソコンであり、単なる音楽プレーヤーではない。今風に言えば、HaaS(Hardware as a Service)といったところか。
ジョブズCEOがiPodを発表したときに、「革新的な何か」「Macではない何か」という言い方をしていたが、それはMac OSを載せていない、という意味であり、コンピュータではない、ということではなかったことが今になるとよく分かる。
今回のNike+iPodの愉快なところは、これまで多く発表されているiPodの機能拡張デバイス(車やバイクでiPodを利用できるスピーカーなど)とは違い、iPodへのデータ入力デバイスであり、人間の走行データを逐次iPodに転移し、さらにMacや(Nikeが用意した)ネット上のデータベースにアップロードできるという点である。
となると、今後は自分の車のCPUから走行データをiPodに移し、それをMacや専用Webサイトで管理したり分析したりすることができるようになるのではないか?燃費をもっと良くするような運転方法を、ネット経由で専門家からアドバイスされたり、車メーカーがそうしたデータを活用することで製品を良くしていくような、Web2.0的なフィードバックへとつなげていくことも可能だ。
リアルワールドの情報をネット上にアップロードするというアイデアは、なにもAmazonやGoogleだけの専売特許ではない。たとえばGoogleのそれは、ちょっと強引さを伴うが、Appleのやり方は非常に洗練されているといえるだろう。
EPIC2015には、iPodとGPSを利用したネットとリアルの融合の未来図が描かれているが、これは案外当たっているのかもしれない。
(商品の評価はまだ使ってはいないので、3のままで。)
評価:
評価者: hiro
評価日付: 2006-07-17
カテゴリー: マーケティング
メーカー: Apple + Nike
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