Web2.0は、地球規模の環境変化であり、受け入れるしか道はない。
競争の激しいレッドオーシャンを避けて未開拓のブルーオーシャンを目指す、というブルーオーシャン戦略を唱える声がある。敵が少ない所に行った方が成功しやすい、という、まあ正論である。
しかしながら、その戦略そのものは正しいが、これをWeb2.0の環境に当てはめるのは間違いである。ネガティブな例えで言うと地球規模で氷河期が来ているのに、温かい地域を探そうとしても意味は無いのと同じだ。
ブルーオーシャン戦略は、静的な環境においては有効だが、Web1.0→Web2.0という環境激変状態においては意味をなさない。この環境の変化に逃げ場は無いからである。このことを理解しているからこそMicrosoftは、Windows Live/Office LiveによってGoogleの土俵に足を踏み入れ、真っ向からガチンコ勝負を挑んだわけである。
Web2.0に対する正しい態度は、この環境に自らを適応させることをまず優先することだ。この環境下で自由に行動できるよう、自らを適応させたあとで餌場(=市場)を探すべきだ。今まで市場と思っていたところが市場で無くなる、ブルーオーションと思っていると、競争相手がいないのではなく、生きているものが存在していない場所だったりしかねないのである。環境が氷河期であれば、厳寒に耐える力を身につけているかどうかが大事であり、そのことを自覚してからブルーオーシャンを探すべきなのである。
[追記] ビル・ゲイツの社内メモ
「来る“サービスの波”は非常に破壊的だ。こうしたアプローチに飛びつき、われわれに挑戦してくるライバルがいる。それでも、リードを取るチャンスは非常に明確だ」「次の大転換が迫っている」(ゲイツ)。
偉い人はやはり、率直に現実を直視できるものだなあ・・・。
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