人間には、RSSリーダーを使っているか使っていないかの二通りしかない- 3
前回、前々回のエントリーの続きで三回目。
1週間ほど夏休みをいただくので、続けてエントリーしておく。
まず、RSS/Atom Feedを「Webサイトの概要(メタデータ)の記述方式である」ということは間違いではないが、2005年9月現在では、サイトだけではなく、Feedはいまや全ての情報を簡単かつ共有可能な方法で伝達するためのメディアでもあると言えると思う。
HTMLを書いてWebサイトを作るという行為は、はもともと直接いわゆるWebデザイナーが手書きすることから始まったが、今となってはオーサリングツールやCMS(コンテンツマネージメントシステム)のようなソフトウェアで、実はコーディングを行っているんだということを忘れさせてしまうような簡便さに達している。Blogはその極み、である。
cybozu.netでは、ありとあらゆるタイプの情報をFeedとして集め、管理していくことを目指しているが(図を参照)、そのFeedのソースはもはやサイトである必要がない。 前回のエントリーでは、RSSリーダーをフルに使うと、(収集されたFeedの内容にもよるが)Webサイト|Blogサイト自体にアクセスすることが少なくなる。サイトにはバナーをはじめ、ユーザーには本来必要のない余計な情報が無造作に置かれて、視線と注意を奪おうとする。しかし、肝心の情報だけが取得できれば我々にとっては十分なのだ。だから、Feed自体に全ての必要情報が掲載されていればそれで事足りる。ということは、Webサイトを作ってそのFeedを作る、というインダイレクトなことをしなくても、Feedそのものだけを生成して配信すれば(=メールに似ている)、それはまさしくメディアである。
音楽ビジネスがCDというパッケージを必要としなくなったように、Feedもサイトを必要とせず、ダイレクトに情報を伝達するメディアとして確立する、と僕は思っている。
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