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Apple iTMSとFeedのカンケイ

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Googleについて書くと止まらない。でも今日は敢えて、AppleのiTMS(iTunes Music Store)についての、少し趣向を変えたエントリーをしたい。
iTMSを使う上で不可欠なのは言うまでもなくiTunesであるが、この仕組みというかUI(ユーザーインターフェイス)をよく見ると、非常に興味深い。Feedリーダー(RSSリーダーを最近こう呼ぶことにしている)に似ているのである。

Itunes 音楽をWebからダウンロードするというモデルがまだない時期には、iTunesに曲を取り込むには借りたか購入したCDを音源とせざるを得なかった。だから、普通に考えれば、アルバムのタイトルかアーティスト名で登録した楽曲を管理するところだと思う。ところがiTunesは、従前とは全く異なり、楽曲の仕訳を「よく聞いている曲(トップ25)」や「いつ再生したか(最近再生した曲)」などを基軸に行う。アルバム、という楽曲の固まりを完全に無視するのである。(もちろんアーティストやアルバム順にソーティングは可能であるが・・)
この傾向は、iTMSによってさらに顕著になる。iTMSではアルバムを購入する事はもちろんできるが、(1曲 99セント、とか、150円という単価の強調のような)プロモーションを見る限り、基本的に一曲ごとの販売を想定してビジネスモデルを組み立てているからだ。iTMSから購入した曲は、(たとえアルバムとして購入したとしても)iTunesにダウンロードされた瞬間にアルバムというパッケージから切り離されて、むしろHIP HOPとかロックといったジャンル(これはタグに近い)によって他の楽曲との関係を深めていく。
Xmlfeed この感覚は、実はFeedリーダーを使っているときのそれに近い。iTunesやiTMSは、CDアルバムという、レイアウトされデザインされたパッケージ、そして計算尽くされて限られた数の曲を選択し、順序を決定した”編集”努力を完全に否定する。そして特定の曲という情報=コンテンツのみを切り離す。
FeedリーダーでFeedを読むという行為は、Webサイトというレイアウト、デザイン、そして計算されたコンテンツの編集といったものから、情報=コンテンツを抽出するということに他ならないのである。(Technoratiの佐藤さんの図を参照。FeedをSongと置き換えてみてほしい。違和感が無いはずだ)
そして、Feedリーダーで読むFeedは、そのソースであるWebサイトやBlogなどの”固まり”ごとに読むのではなく、(更新された)時間軸や関連性によって読まれる。まるでiTunesの操作とそっくりである。iPodでFeedを読むとしても、操作方法を変える必要が無いと思う。
だからポッドキャスティングが流行しつつあり、iTunesもまたそれをデフォルトで取り込んでいく事は自然なことであり、音楽配信ビジネスとフィードビジネスが非常に似た構造を持つことの実例と思う。従って有用なコンテンツをFeedに載せて販売し、分散型の課金を行うというビジネスモデルが登場するのも時間の問題である、と僕は感じている。

Military Mindz from the album "Better Dayz (Disc 2)" by 2Pac

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Comment(1)

コメント

本質的には、リーダーとiTmsが似ているというよりは、人間の使いやすさ(小難しく書くと、アフォーダンスや認知工学的なところ?)と丁寧に追うと同じところに行き着くのではないかと感じてます。

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