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組織、マネジメントの理論とその実践を、スポーツ・学校を通して考える。

学校とコロナ2 部活動

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緊急事態宣言が長期化し、学校の部活動も様々な制限を受けた。5月から7月11日までの緊急事態宣言期間中、学校に出された部活動に関する規制は「大会の二週間前から活動を認める」というものだった。この「二週間ルール」に教員は「二週間の練習で大会に出るのは、怪我をするために出るようなものだ」と憤慨した。

4月から十分な練習もできず、5月の連休中から活動は自粛。二週間という練習期間。この逆境に生徒たちは「自主練」という形で立ち向かい、顧問は「集中と選択」で練習メニューを絞りに絞り、一点突破を図った。

予選大会で快進撃を見せ、チームは初の男女アベックでの本選大会進出を果たした。二週間しか練習できなかったチームが、その何倍も練習してきたチームを破ったのは、快挙と言っていいだろう。

しかし、顧問が心配していた通り予選・本選で怪我をする生徒が続出した。それはわかっていたことだった。

生徒の健康や安全面を考えると、この二週間ルールは実態に合っていないのは明白だった。自分自身の反省は、二週間ルールに縛られたことだ。学校の責任者として特例での活動を認めるべきだったのだ。

他の高校では「部活動はできないはずなのに、なぜ活動しているんだ」という抗議の電話が入ったという。

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