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組織、マネジメントの理論とその実践を、スポーツ・学校を通して考える。

コロナが学校に残したもの4 教育の平等性

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昨年、2ヶ月の休校期間があった。その時、学校から家庭へ授業や教材をネット配信する動きが求められた。以前から学校はICT環境を整える方向へ進んでいたが、その動きは遅かった。予算も十分に与えられていなかったが、進行を遅らせた原因が「教育の平等性」という考えに学校が縛られていたからだった。

学校は「機会均等」「機会平等」を非常に重視する。

「全員に同じ機会を与えられないのならば、それはすべきではない」という考え方だ。

これまでも、動画配信、WEB上で教材を提示しようという試みはあったが、「全ての家庭にネット環境が整っているわけではない」「動画を見れない生徒たちに差別感を与えてしまう」という理由で、WEBを使ってこれらの動きはなかなか進まなかった。

本校でも、動画配信をする前に全家庭にネット環境の調査をした。やはり、全ての家庭において環境が整っているわけではなかった。

この状況を学校はどう判断すべきか・・・今までは「見送りましょう」と言っていたのだろう。しかしながら、そんなことを言える状況ではなかった。「出来ることを出来るところからやりましょう」と、判断し進めたのだった。

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