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組織、マネジメントの理論とその実践を、スポーツ・学校を通して考える。

コロナは学校に何を残したのか3

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クラスで感染者が一人発生すると学級閉鎖という措置を取らなければならない。感染した本人や保護者は「自分のせいで学級閉鎖になってしまった・・・」という重荷を背負うことになる。

この学級閉鎖という措置は、当初はなかったのだ。初めて感染者が出たとき、周辺の生徒だけが濃厚接触者という扱いだった。しかし、時が経つにつれ、クラス全員を濃厚接触者とする方針へと変わっていった。

これは「感染者が特定されないようにする」という配慮から生まれたものだった。その結果、実際は濃厚接触していない生徒も「同じクラスにいる」というだけで、検査対象になってしまった。

同じ感染症でもインフルエンザの場合、誰が感染したのかは明らかであり、そこで嫌がらせやいじめが起きたことはない。

感染した生徒や保護者の気持ちを思うと、何が良い配慮なのか疑問に思う。

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