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組織、マネジメントの理論とその実践を、スポーツ・学校を通して考える。

コロナは学校に何を残したのか

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この1年、学校はコロナと戦った1年だった。

昨年3月、突然 全国で一斉に休校になり、4月から2ヶ月に及ぶ再度の休校。その間、学校は前例のない状況に対応すべく、教師は本当に一生懸命だった。

担任はクラスの生徒に学習課題を送るために、毎週のようにゆうパックに課題を詰め込んだ。一方で、Googleクラスルームのアカウントを取るために、Googleに認証を求めた。認証が下りるまで3週間以上かかった。

学校の危機感は、「次の休校が起きたときに、スムーズな学習保障ができるか」ということだった。

Googleクラスルームやzoomを使うことになるとは、想像もしなかったがコロナはそのような現実を必要とした。

生徒が登校を始めてからの感染対策が「そもそも無理なこと」をどこまでできるのか、という葛藤の連続だった。学校で過ごすこと自体が、「密」なのであるから。それでも、生徒が登校するまえに、玄関や階段の手すりの消毒を続けた。マスクを付けての体育の授業には、制限が多く生徒にも教員にもストレスの大きなものだった。

学校行事は、ほぼ中止だった。生徒が楽しみにしていた学校祭、見学旅行を中止したのは責任者としての判断であるが、その判断が正しかったのかどうかは10年後にしかわからない。

コロナ禍の中で、現実を受け止め、不平も不満も表に出さずに学校生活を送って進級し卒業して行った生徒たち。君たちは本当に立派だった。君たちを誇りに思う。

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