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組織、マネジメントの理論とその実践を、スポーツ・学校を通して考える。

変える勇気

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高校野球甲子園大会にもいろいろな改革・改善が必要だが、ビデオ判定を導入する時期に来ていると感じさせる「微妙なジャッジ」が続いている。

甲子園大会初日、中越―慶応戦、2日目 佐久長聖―旭川大学高校戦は1点を争う試合展開。

終盤での微妙なジャッジが試合結果に大きく影響したと見えた。二試合とも審判の位置が適切とはいえないところに問題があった。

慶応三塁手の走者へのタッグが見えたのだろうか・・・。旭川大学高校レフトのダイレクト捕球が見えたのか・・・。と疑問が残る。

旭川大学高校レフトの持丸選手の場合は、捕球後、捕球面が地面と接してしまい「完全捕球」と見なされなかったのかもしれないが、捕球はしていた。(白い守備用手袋がボールに見えたかもしれない)

自分自身も高校野球の審判をするだけに、審判の難しさは十分理解している。広いフィールドをわずか3人の塁審でカバーするのは、そもそも無理がある。選手のためにも、また審判の負担軽減のためにもビデオ判定は必要だ。

判定が違っていたからと言って、審判の信頼性が損なわれるわけではない。「人は間違う」というのが前提である。サッカー、バレー、テニス、ラグビーでビデオ判定が導入され「リクエスト」も認められている。これは進歩だと言っていい。

高校スポーツの場合、施設・設備の関係で地方大会でビデオ判定を導入するのは難しいかもしれない。しかし全国大会を行う会場ならばそれも可能だろう。

選手・審判の両者のために導入を急いでほしいと願う。

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