大江千里という生き方
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大江千里のJAZZを聴いてきた。幸せな音楽を聴き幸せな時間を堪能した。
「僕らはジャズをやるのが楽しくて楽しくて仕方がないんだ・・・」という気持ちが伝わる。
日本での順調な音楽活動を打ち切り、アメリカで音楽大学に入学。本当にやりたいことを目指したが、ジャズの勉強は難しくクラス45人の中では最も何もできない生徒だったらしい。
「何もできない劣等感」の辛さはよく分かる。サッカーコーチングライセンス取得のための講習会は、辛く苦しく胃が痛くなる毎日。実技練習ではグランドや体育館の隅で膝を抱えて小さくなって座っていた。サッカーが得意な人たちとのミニゲームは、邪魔にならないように走るだけだった。
得意なはずのピアノで「一つ一つ亀のように進んでいくしかない」(大江)と感じた時は辛かっただろう。「かっこ悪い生き方」の末の大学卒業は「素敵な生き方」だ。
大江千里という生き方に裏打ちされた音楽は、音楽に詳しくない自分にも響いてきた。
「音楽って、最後はその人の人間性なんです」
boys mature slow.というタイトル。男たちは成長するのに時間がかかるという意味だろう。
自分の成長もまだまだこれからなんだと思う。
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