カート・ランビス
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NBA 1980年代半ばから90年代に活躍した選手 カート・ランビス
当時のレイカーズはマジック・ジョンソン、ジャバーなどスター選手が揃った黄金期。その中で、ランビスは本当に泥臭いプレーを一生懸命にする選手だった。彼のプレーはただ、走り、リバウンドを取るだけ。味方からのパスは来ることがなかった。必死に取ったリバウンドボールを「誰にも渡すものか・・・」と死守する姿は華麗さとは対極のものだった。
アメリカを旅行中、バスで隣り合ったおじさんに「 NBAで誰が好きなんだ?」と言われ「カート・ランビス」と答えると、「マジックでもなく、ジョーダンでもなく、ランビスが好きなのか」「お前は、よくバスケットを知っている」と褒められた。「ランビスは本当にいい選手だ」と上機嫌で話を続けてくれた。
ランビスのプレーをこの目で見たいと思っていたが、見れずに10年以上が過ぎていた。
25年ほど前、マジックジョンソンが「マジックドリーム」というチームを日本に引き連れて来た。その試合を見に行くと、コートにはあのカート・ランビスが立っていた。試合でも、ランビスはただ走って跳んでいた。ランビスを見れる幸せ。
泥臭く、かっこいいとは言えないが、それがいい。
「不器用でも、カッコ悪くても、一生懸命やることが大事なんだよ」とカートは言っているようだった。そんな彼のプレーは派手ではないが、人の心にいつまでも残る。
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