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組織、マネジメントの理論とその実践を、スポーツ・学校を通して考える。

指導者に必要なもの・・・凡事徹底

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凡事・・・平凡なこと、重要でないこと、小さな事。これにこだわれるか、徹底出来るか。

凡事にこだわり、徹底するのは簡単なことではありません。それは「凡事の大切さ」「凡事であればあるほどそれが重要である」ことになかなか気づかないからでしょう。
 
アメリカ野球連盟の『コーチングバイブル』には「つまずくのは小さな石。大きな石にはつまずかない」と書かれています。イエローハットの創業者・鍵山秀三郎さんも「凡事徹底」の大切さを説いています。一流の指導者・経営者には凡事がいかに重要か見えているのでしょう。
 
明らかなエラー、誰もが見てもわかるようなミスは、本人が誰よりも分かっています。なので、それをあらためて指摘し、叱責する必要はありません。それよりもどうしたら同じミスが起きないか、一緒に考える方がいいでしょう。                                                    
本人や周りが気づかないようなミス、「なあなあ」で済まされいるミスこそ、浮き彫りにさせる必要があります。そうしなければ、本人がそれでOKだと思ってしまいます。このように小さな、細かな事にこだわると「細かい事にうるさい」と煙たがられますが、細かい事の積み重ねが大きな差になって現れるのは、まぎれもない真実。                                              
強いチームをつくる指導者は、ほんとうに細かいところこだわっています。制服のボタンを留めているとか、靴・かばんを揃えてならべるとか・・・                                                   
イチロー選手の言葉に「小さな事の積み重ねが、とんでもないところへ行くただひとつの道」とあります。
チームや会社や人間関係が崩壊するのは、「小さな事」から。                                                              
「神様と悪魔は細部に宿る」と言います。凡事徹底。
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