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ビジネスモバイルITベンチャー実録【朝メール】から抜粋します

10年前にiPhone 3Gが発売されたのですね

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おはようございます。

夜中から続いた雨が止まない早朝です。

===ほぼ毎朝エッセー===

昨日の日報を読んでいて7月11日が何の日かという話題が二つありました。ひとつはセブンイレブンの日だと。そしてもう一つは日本でiPhone 3Gが発売された日と。急に思い出しました。iPhone 3Gの発売に合わせてCACHATTOをiPhone対応させたこと。もう10年経つのか。今朝はその思い出話にお付き合いください。

iPhone 2Gが出たのは2007年でした。自慢げにスティーブ・ジョブズが発表するその様子をみて、iPhone 2Gがアメリカのみでの発売であることがうらやましかったです。ちょうどその頃、アメリカ人がインターン生としてアメリカから来ていました。彼が一時帰国すると聞き、iPhone 2Gをなんとか入手してもらい、日本に持ってきてもらいました。レシートとして手渡されたのが、ロサンゼルスの怪しい中華ショップのものでした(笑)。

そこから早々にiPhone 2Gを触ることになります。いじっているとブラウザーが凄いかったです。つるつるのスクリーンを指で触る、スクリーンに指紋がついて汚れてしまうことをあえてやるのです。まるでインドに行って食べ物を手づかみで食べるような感覚でしょうか。指だけで拡大縮小ができるのも衝撃でしたね。

早速、iPhone 2Gを当時のCACHATTOにつなぎました。その頃のCACHATTOは、ポータル連携でパソコン用のウェブページが表現できるようになっていました。iPhone 2Gでいじっていると、社内で利用していたdesknet'sというウェブスケジュールや、社内情報ポータルを動かしたのです。なんともスムーズに操作ができてしまうのです。

「これはすごい...」。なんだかすぐにでもCACHATTOを対応させたくなりました。デザイナーとエンジニアとに相談をして、三人で急きょiPhone用の画面を作成しました。従来のケータイ用UIにタッチインターフェースのボタンを実装するようなイメージです。そして、PC用のページがそのままiPhoneで使えるのです。新しい世界でした。

日本でのiPhoneの発売をどのキャリアが担うことになるのかは、かなり直前まで決まらずにいました。ドコモだろうとのもっぱらの噂だったのですが、6月にソフトバンクが独占権を勝ち取ったとの電撃ニュース。驚きました。そして発売日が7月11日だと、これもかなり急でした。ちょうどソフトバンクとは、2007年後半からCACHATTOの販売契約を結んでいたからラッキーです。

「何としてもiPhone 3Gの発売前までにはCACHATTOをiPhone対応させるぞ!」。このことがとても大切なことに思えたのです。そして開発陣、やってくれました。メール操作、ポータル連携がボタンで出てくるあたり、タッチUIに対応できたのです。

もちろんiPhone 3Gの入手にも抜かりはありません。というか、営業社員と私とで新宿のビックカメラ前に夜10時くらいから並び始めます。もちろん飲みながらなのでいい塩梅。総務の女性がお父さんと真夜中過ぎに車で差し入れを持ってきてくれ、その後一緒に並びました。

朝方に整理券が配られました。3枚入手した整理券を意気揚々と社内に持ち帰ったのです。気前のいい総務の女性、社内にいた別な営業の弾性になんとその整理券を上げてしまいました。その後、その女性は未だにAndroidを使っているのはこのことがきっかけなのかもしれませんね。

発売日の午後になり、ビックカメラに再度行き、iPhone 3Gを入手し、オフィスに持ち帰って、アクティベーションを自分たちで行い、なんとも不思議なデバイスが自分たちのものになりました。この突貫対応で、ソフトバンクの孫社長もプレゼンテーションで「CACHATTOが対応」と話してくれたりしていました。当時書いたブログが見つかりました。
http://blogs.itmedia.co.jp/shiro/2010/03/post-7bab.html

あれから10年なのですね。

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