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ビジネスモバイルITベンチャー実録【朝メール】から抜粋します

等加速度で成長するビジネス

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おはようございます。

今朝も家から朝メ。明日もその予定です。

===ほぼ毎朝エッセー===

最近私は、水曜日をノマドの日にしています。会社に行かず、外で遊牧民仕事をするのです。午前中は、自宅か最寄りのコワーキングスペースで仕事、午後からはお客様訪問。あるいは関西出張を入れるようにしています。もちろん、海外出張などもあるので、全部がそのようにはいきませんが、いい試みだと思います。

そのおかげで、お客様訪問が増えました。訪ねるのは既存のお客様が多いのですが、実際にCACHATTOと使ってくれているお客様からヒアリングできる新たなるご要望には、とてもたくさんのヒントが隠されています。新製品企画は社内ではできないです。アイディアは、社外の人との意見交換の中で生まれるものです。

その中で昨日同行したIさんと道中話していたことから一つ。Iさんは、役者を目指して大学卒業後もその活動をしていた人です。ゆえに、サラリーマンになったのが遅い。e-Janには10年前に転職で入社しました。ふと、この10年を回顧することに。Iさん視点からしても、大きな変化の10年間だったことが改めて思い出させられました。

10年前は、社内の総人数も10人いないくらい。今の一つのグループよりも少人数です。それで、企画・開発・営業・サポートの何から何までやっていたのですから凄いです。オフィスは駐車場の裏にある窓のない1階のスペース。30坪くらいでした。

2007年にはちょうど、ソフトバンクBB、大塚商会、リコーの大手販社との契約が進み、CACHATTOが全国区へと大きく脱皮する前でした。世の中ガラケー全盛の時代。2008年にiPhone 3Gが日本で発売される直前ですね。Iさん曰く、当時私は、アメリカから輸入したiPhone 2Gや出たばかりのiPod Touchを自慢げに見せていたようです。いつも同じです、私。(笑)

思い切ってオフィスを3階の55坪ワンフロアーに移したのが2008年。2010年からはフロアを増やし、そのビルでは3フロアを占拠するように。そして2014年には今のビルの310坪のワンフロアに移動したのです。ビジネスも社員数もそれと同期するように増えまました。何もかも10年でだいたい10倍規模。

会社の規模は社会が決める。社会が求めたものを提供できたのでビジネスも成長した。今も、社会が求めるものを予測しながら、タイムリーに提供することに全社で全力です。運よく、CAHCATTOは、その時々で、社会が求めるものをタイムリーに提供できました。今も同じです。やっていることは変わっていません。

そう考えると、次の10年も大きな変化を続けていくということがわかります。日々の変化は小さくて見えないけど、年単位、10年単位で見ると大きく変わっている。そう。加速度が変わっていない等加速度運動を続けると、このような結果になるのです。一定の加速度を加えつつ、回転が高まる。回転が高まる中、同じ加速度を加えるのです。名付けて等加速度ビジネス!無理なく、会社文化を変えることなく成長できる、一つの限界値で成長しているのではないかとも考えます。

ちょうど7年前に書いたブログです↓
あまりにも実感通りな「大きな鉄の弾み車」のイメージ
ブログから引用してみましょう。

以下引用==>

この状況を見るといつも思い出す、ある本の部分があります。
ビジョナリー・カンパニー 2 - 飛躍の法則 (単行本)
ジェームズ・C. コリンズ (著), 山岡 洋一 (翻訳) からです。引用させてもらいます。

巨大で思い弾み車を思い浮かべてみよう。金属製の巨大な輪であり、水平に取り付けられていて中心には軸がある。直径は10メートルほど、厚さは60センチほど、重さは2トンほどある。この弾み車をできるだけ速く、できるだけ長期にわたって回しつづけるのが自分の仕事だと考えてみる。

必死になって押すと、弾み車が何センチか動く。動いているのかどうか、分からないほどゆっくりした回転だ。それでも押しつづけると二時間か三時間がたって、ようやく弾み車が一回転する。

押し続ける。回転が少し速くなる。力をだしつづける。ようやく二回転目が終わる。同じ方向に推し続ける。三回転、四回転、五回転、六回転。徐々に回転速度が速くなっていく。七回転、八回転。さらに押しつづける。九回転、十回転。勢いがついてくる。十一回転、十二回転、どんどん早くなる。二十回転、三十回転、五十回転、百回転。

そしてどこかで突破段階に入る。勢いが勢いを呼ぶようになり、回転はどんどん速くなる。弾み車の重さが逆に有利になる。一回転目より強い力で押しているわけではないのに、速さがどんどん増していく。どの回転もそれまでの努力によるものであり、努力の積み重ねによって加速度的に回転が速まっていく。一千回転、一万回転、十万回転になり、重量のある弾み車が飛ぶように回って、止めようがないほどの勢いになる。

<==以上引用終わり

「イメージは現実化する」といいます。努力の積み重ねは凄いものを生みます。私は、このイメージがe-Janに、とてもよく合うと信じて日々生きています。

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