ハードウェアとソフトウェアが出会う場所、愛媛県東予地方を知っていますか?
インターネットが普及して20年、HTMLでのウェブ制作からスクリプトを書くようになったエンジニアや、スマフォユーザーからアプリ開発を手掛けるようになったエンジニアも増え、エンジニアという職業の幅が広がった。メカニックからコードへ、そして利用技術の方向へ膨らんでいる感がある。
自分の仕事を窮めることは重要だが、それ以外の知識や経験もあったほうが、社会へのお役立ち度は高くなる。
プログラマもハードウェアについて知っている方がいいし、インストラクタだって「1」の操作を教えるにしても「10」のことを知ったうえで教える方が深みが出るだろうし、ハードウェアエンジニアもユーザーインタフェースについて考えるほうが、いいはず。
とはいえ、異なる領域の仕事の現場を、見聞きできるような場所って、なかなかないもの。
ところが、そういった場所が、愛媛県東予地方には、あるのだ。たとえば新居浜市。
鉄鋼・造船・化学・プラント・機械の設計製造といった重厚長大産業の歴史の上に、文字通りソフトなソフトウェア産業がある。両方のエンジニアが、がっちり協業してたりする。
そんな新居浜市の紹介記事を「@IT > 自分戦略研究所」に書いた。
ITエンジニア U&Iターンの理想と現実(28):
愛媛編:一般家庭の蛇口は2つ――地方別「風土」「産業」「暮らし」 (1/3)
本日掲載分は、第一回目前編。明日掲載予定の後編では、中予地方(松山市)、南予地方(鬼北町)を取り上げる。
私事になるが、2010年の末から、プライベートでの雑用に忙殺され、業務依頼に応えられずにいた。ようやく落ち着き始めたところへ、来たテーマ。私が書かねば誰が書く、と思ったので引き受けた。
サラリーマン時代の10数年間、地域活性化活動の最前線にいた。つまり、移住者の受け入れ土壌を作る側。
一方で、愛媛の田舎で開業した個人事業主である。つまり、移住者の側。両方の立場を知る者として、書いている。
他の都道府県にお住いの方が読んでも、気付きのある内容になっているだろうから(?)、ぜひご一読を。