ビッグデータブームの裏側で進むサーバ業界の技術革新
ビッグデータブームの裏側で進むサーバ業界の技術革新 ――富士通SPARC M10編
富士通さんのSPARCに関する技術革新の記事興味深く読ませていただきました。
確かにビックデータというとコンシューマ、ソーシャル系のITでの活用事例が目立っている現状がありますが、これはこういう利用形態は万人にわかりやすいということで訴求しやすいというところが大きいと思います。
ほとんどの人がこういうサービスのコンシューマになりうるわけで、自分自身がそういう立場になって考えてみると、そのデータの活用の仕方が想像できるという感じだとおもいます。
なのでビックデータの3つのV(4つという人もいますが)の内、Volumeは比較的わかりやすいといえると思います。
ただこの記事でも記載されているとおり、こういうソーシャル系、コンシューマ系が全体のIT利用に占める割合はかなり限定されるはずで実際には企業のビジネスを支えるいわゆる基幹システムと呼ばれるもののほうが圧倒的に大きいわけです。
そしてそういう基幹系でのビックデータの利用というのが巨大な潜在ニーズをもちつつあるけれども現状なかなかいい方法がない。
そこではボリュームもさることながらもうひとつのVであるVelocity(速度)が重要になってくるということです。
そこをハードウェアの革新でなんとかしようという富士通さんの意気込みが感じられる記事でした。
インターシステムズが推進しているActive Analyticsも目指すものは全く同じです。
ただ我々はハードウェアベンダーではありませんのでソフトウェアの革新でこの問題の解決ができるのではないかと考えて日々製品開発に邁進しているところです。
最もハードウェアが進化してくれれば、我々が目指していることもより簡単にできるようになるはずですので、ハードウェアの進歩を否定するつもりはまったくありません。