XP Mode環境の移動の問題
Windows 7の売りの1つがこの機能です。
実際、ちょっとした確認とかで、本来の環境を汚したくない場合とか、いままではVirtual PCかVMWare環境を構築する必要があったわけです。
そして、その準備として、ゲストOSのインストールが必要だったわけですが、XP環境であれば、XP Modeを使えば、OSのインストールの手間が省けることになります。
それで、XP Modeの環境にちょっとしたセットアップを施して、後は出来上がった仮想ディスクをほかのWindows7環境に持っていけば、またそこでもセットアップなしに同様の作業ができるともくろんだわけです。
ところで、ちょっと余談ですが、ご存知の方も多いと思いますが、XP Modeを利用するためには、CPUが仮想化機能を持っていなければなりません。
いまどきほとんどのCPUは、それくらいサポートしているだろうとたかをくくっていました。
それで、Core 2 Quadの中で一番グレードの低いCPUを使っていたのですが、実はそのCPUが仮想化機能をサポートしていませんでした。
全く予想していない展開となり、結果、CPUを交換するはめになりました。
それは良いとして、今回、これに関連した不可解な状況に遭遇しました。
今回そのシステムでXP Mode環境を構築してもう一台のシステムにその仮想ディスクファイルをコピーしてXP Modeを立ち上げようとしました。
そうすると、正確なメッセージは、忘れましたが、要するにアーキテクチャーが違うので動作できないと出て、起動しません。
ハードのアーキテクチャー関係なしに動作するから仮想システムなのに、何だこのメッセージはと思いました。
それで、結論は、このエラーの原因は、移送先が、CPUとしてIntelチップではなくAMDチップを使っていることからきていると考えられます。
当然AMDにもハードウェアレベルで仮想化がサポートされていますが、Intelのものとは互換性がありません。
今回、性能向上のため、CPUが持っている仮想化機能を使うように変更された結果、CPUアーキテクチャへの依存性がでてきたということのようです。
トレードオフと言ってしまえば、それまでですが、Intel AMD間のポータビリティを確保できるしくみが何かないんでしょうかね。