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新型コロナで東京都の動向なら「確定日別」データを見なさい

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新型コロナウィルス、東京都の感染者は〇〇日ぶりにXX人とかいう報道がされています。しかし、実はその情報、ほとんど意味がありません。感染確定日としては様々なさかのぼった日付のデータで、新しく判明した人数を言っているだけで、発表日やその前日に感染が増えているのか減っているのかはほとんどそれでは分からないからです。

動向を知るには、ニュースになる感染判明数ではなく、東京都の公式サイトの「その他の感染指標」タブにある、「確定日別による陽性者数の推移」チャートを見る必要があります。

スクリーンショット 2020-06-18 23.02.50.png

このチャートは、さかのぼって前の日付の数字が増減することがあります。後日判明したとして、○月X日分とかで数字が変わることがあるからです。このチャートを見ていれば、そもそも、6月11、12、13日と3日連続40人を超えた感染者が判明していたことがわかります。その後、14日ごろから減っているように見えますが、明日の更新でさかのぼって増えることもあるのでそういう判断は6月18日時点では早計です。

また、感染してから検査で数字として現れるまでに14日ほどかかるとされるので今見えているのはそれ以上前の動向がどうだったかということしか分かりません。言えることとしては、5月下旬ごろから自粛解除が始まりその影響が出始めているということぐらいでしょう。

新型コロナ感染増加対策には、常時換気がすべて

今後、新型コロナの感染が増加に転じると予想されます。対策はここでは詳しく論じませんが、「換気がすべて」ということを指摘しておきます。

  • クルーズ船は換気が極端に悪かった
  • 屋形船も当日雨で窓を閉めて換気が悪かった
  • 冬のタクシーも換気が悪かった
  • 雪まつり会場近くの飲食店も高気密で換気が悪かった
  • スポーツジムやホットヨガスタジオも換気が悪く、運動で呼吸が荒くなっていた
  • ナイトクラブ、キャバクラ、ホストクラブは換気が悪く声を出し、また長時間滞在していた
  • 中国広州でのレストランでは、エアコンの風が循環して換気が悪かった
  • 札幌の「昼カラオケ」も換気が悪く、長時間滞在していた
  • 米国やヨーロッパの合唱での集団感染も換気が悪く、また本格的な発声でエアロゾルが大量に出ていた

などなど、クラスター感染が疑われる場所のほとんどで換気が問題と考えられます。

一方で、2月・3月の東京では、花粉対策で多くの場所でHEPA空気清浄機が稼働していました。空気清浄機は、タバコの煙を見えなくできるぐらいですのでエアロゾル対策としては十分効果があるとされています。

ドアだけで窓が開けられない部屋も、背が高い扇風機と、床近くに置くサーキュレーターでそれぞれ違う方向に風を送り空気を入れ替える方法が推奨されれています。こういった換気を常に行うようにして「十分な換気」という不確かな掛け声でない常時換気を徹底されることを願っています。

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