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西浦教授語る:新型コロナ対策で今必要なのは感染爆発の兆候を多角的に検知すること

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新型コロナウィルスに対する東京都の3月30日の緊急会見、質疑応答の最後に西浦 博教授から重要な発言がありました。
スクリーンショット 2020-03-31 15.47.21.jpg
一部で誤解が広がっているようなので、取り急ぎ、ポイントを記載します。できれば動画も合わせて御覧ください。

質問者:ビジネス・インサイダー・ジャパンの三ツ村記者
回答者:北大 西浦博 教授

質問:新型コロナウィルス感染爆発の兆候を掴むために、具体的にどういう調査が必要とお考えでしょうか?

回答:ヨーロッパでは2、3日で感染者が倍増する指数関数的なペースでの増加が見られた。東京でも増加が続いており、これが指数関数的な増加でないか分析してきた。今(3月30日)の時点での評価では、(東京都で)指数関数的な感染者の爆発が本格的に始まったという証拠は今の所ありません。むしろ、孤発例の分析を多数進める中で、特定の夜の街での感染が起きており、その人達の接触歴は夜の街で追えているので、そこを止めるとなんとかなるんではないか。コミュニティで広く伝播しているわけではない。これは東京都にとってとってもラッキーなことである。夜の街での伝播を止めることを強く要請して止めることができると、まだ制御できる可能性があるデータだと判断している。引き続き警戒してデータの動向をみていく。

質問:それは大規模な抗体検査を行うのではなく、これまで通りのPCR検査を行うということでしょうか?

回答:PCRの患者数は確定された患者数であって氷山の一角でしかない。今、行うべき調査は、オーバーシュートといわれる爆発的感染の増加がないかどうかを知ること。抗体調査では人口あたりの感染者を知る調査だが今行うべき調査ではない。

今行うべきことは、倍々のペースで感染者が増えていないか、もししていれば速やかに対策を実施スべきということがわかる検査である。わかりやすいものでは帰国者接触者相談センターを通じて、発熱した上で受診した外来患者数推移が診断される前に増加傾向にあるかがわかる。SNSを通じた発熱者の爆発的増加情報が東京にないか、クラスター対策班で注視している。

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