「脱成長」 vs 「原発ゼロが新しい成長に点火する」 細川護煕候補の矛盾を問う
テレビ番組、ほこ×たては過剰演出で打ち切られましたが、都知事候補の細川氏は政策の矛盾を問われそうです。
東京都知事候補、細川護煕氏の第一声演説で飛び出した言葉「脱成長」が注目を集めています。失言ではなく、用意した原稿で 脱成長は飛び出しているようで、演説としては辻褄があっています。
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00261747.html
元首相の細川護煕(もりひろ)氏(76)は「自然エネルギーとか、脱成長とか、そうした心豊かな生き方というもので満足できるような、そうした国づくりというものを進めていかなければならないのではないか」と述べた。
確かに、自然エネルギーはエネルギー密度が低く、水力や地熱はともかく、いま注目の太陽光や風力は不安定で成長の原動力になりにくいのは確かです。そういう開発で成長を起こすとか言っていたEUでも負担に耐えかねて脱自然エネルギーへと方向を再転換しています。
ただ、この細川候補の第一声とは全く逆の主張が、「オフィシャルサイト」 http://tokyo-tonosama.com/ には書かれているのです。
原発ゼロが新しい成長に点火する
日本は今、すでに原発ゼロの状態にあります。「再稼働を止める」という政治決断を行うなら今しかありません。政治が方向を示せば、日本の省エネルギー・再生可能エネルギー産業を、世界でトップクラスの成長産業とすることが可能です。
省エネルギー産業・再生可能エネルギー産業といいますが、太陽光パネル生産をはじめには電力が必要で価格競争が厳しので、割高な自然エネルギーを使っていてはなかなかたちゆきません。とまあ、オフィシャルサイトに書いてある公約には無理があると私は思うのですが、それにしても演説の第一声が、オフィシャルサイトの政策の冒頭と全く違うというのは非常に戸惑わざるを得ません。
急に出馬を決めて、政策が揺れているのはわかりますが、質問の答えでボロがでるとかならまだしも、第一声と、オフィシャルな政策が正反対で矛盾するというのは杜撰と言わざるをえません。細川候補は多くの有識者に支持されていると聞きます。例えばいとうせいこう氏はこの演説がお気に入りのようです。各有名支持者は矛盾する細川氏の矛と盾のどっちを気に入って支持したのか、表明されることを期待いたします。