ネットデマ考察:國分功一郎氏「フランスでは選挙一週間前から世論調査結果報道禁止」
エイプリルフールの日ですが、ネットでのデマほど公式リツイートされて広がり、訂正ツイートは広がらないという絶望的な状況であることを実感ています。
高崎経済大学経済学部准教授 國分功一郎氏ツイートは6500を越えるリツイートがされ、共感を呼び広がっていることがわかります。
どのメディアも日曜日の選挙で或る政党が多くの議席を獲得するという予想を流しているが、なぜそういうことが許されるのか。フランスでは選挙一週間前から世論調査の結果を報道してはならないことになっているという。結果に影響するからだが、当然の判断。公職選挙法なんかよりこっちをどうにかしろ。
— 國分功一郎さん (@lethal_notion) 2012年12月14日
選挙直前に世論調査の結果を報道することを禁止している国があることがそれほど知られていないという事実に驚く。日本のマスコミはかなり特別なんですよ。ジャーナリストは一般に、料理人が店を渡り歩いて修行するように、各報道機関を渡り歩いて修行していくものだけど、日本はそうじゃないですね。
— 國分功一郎さん (@lethal_notion) 2012年12月14日
フランスでは選挙の一週間前から世論調査の結果を報道してはならないという話を書いたら3000回もRTされてて驚いた。皆さん「こんな報道おかしいんじゃ…」とは思っていてもハッキリ言い切れなかった感じ。そうか、こういうことはやはり世の中に伝えていった方がいいですね。知識は力になる。
— 國分功一郎さん (@lethal_notion) 2012年12月15日
まあ、総選挙投票〆切前の勝手連的、ツイート行動によるもので加速するのは分からなくはありません。それでも、訂正のツイートは61だけで全く広まっていません。
何人かの人にご指摘いただいたのですが、仏の選挙直前世論調査報道禁止は、2002年に法律が変わり、今では、一週間前より禁止ではなくて、前日より禁止になってるそうです。訂正します。
— 國分功一郎さん (@lethal_notion) 2012年12月17日
國分氏は、「知識は力になる」と知識を賛美しておきながら、日本で都市伝説を作ってしまたことを反省し、それを払拭する活動をもうすこし熱心にやっていだきたいと願います。
ネットでのデマは、人々の期待に応える意外な新事実として好意的に受け取られ善意で広まりやすいもののようです。一方その訂正情報は、おもしろみも少ないし、元のデマを知っていないと意味を成さないため広がりにくいようです。 また、デマが宣伝に使えるものであれば利用されやすくもなります。
毎日がバレンタインデーだったらという歌の歌詞はロマンチックですが、毎日がエイプリルフール化しつつある昨今、ネットでのデマ・都市伝説にはうんざりです。せめて、思想信条に反していても事実は正しく伝えるという姿勢を國分氏はじめ、デマ発生源の方がとられることを願っています。