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活動家尖閣諸島強行上陸で明白になったMV-22(オスプレイ)の必要性

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香港の活動家が尖閣諸島への上陸を強行したそうですが、これで、新型輸送機MV-22(オスプレイ)の沖縄海兵隊配備の必要性がより認識されることでしょう。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120815/t10014301091000.html

香港の団体メンバー 尖閣諸島に上陸 NHKニュース via kwout

海上保安庁が、上陸前に拘束することは、怪我をさせるリスクを取れば可能だったのでしょうが、その場合の外交的な問題を考えると、避けておくべきと判断したと思われます。

ともあれ、こういう上陸を許すことが可能である証拠ができたので、軍隊による不法占領を受けるリスクも明らかになりました。

防衛のために自衛隊が常駐するという方策も無くはないですが、小さな島なのでできることは限られます。海兵隊などの上陸作戦を行う部隊の充実で抑止がより必要となりました。

そこで必要とされるのが米軍海兵隊が沖縄配備を進めるMV-22(オスプレイ)です。
http://www.jiji.com/jc/v4?id=20120611_v22_osprey&p=osprey-mission_radius04
Snap2004
多くの兵員や物資を一気に遠くへ運べるMV-22が戦略的に価値あるものとして求められる理由がこの行動半径からよく分かることでしょう。

なお、このMV-22は充分実績がある安定した輸送機です。1つの事故でも事故率はそう変わりません。空軍仕様の攻撃に参加するための装備が違い、まだまだ安定していないCV-22とは大きく違います。

今回の不法な上陸を許すという事態は望ましいことではありません。しかし、日本の国土、生命、財産の防衛のために、国益を損ねないために何が必要かの事実がより理解されるきっかけになることでしょう。

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