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Twitter、「バルス」でMySpaceに勝つ(一日、ただしAlexaデータ)

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滅びの呪文バルスでWebサーバーが本当に落ちる。知らない人が聞いたらまさかという話ですが、2ちゃんねるなどの掲示板に大勢でいっせいに書き込むことでサーバーダウンというのは、記事にあるように何度も繰り返された「恒例行事」でした。

ねとらぼ:

Twitterサーバ、「バルス」に勝つ

Twitterが本格普及してから初のラピュタ地上波放送が20日夜にあった。2chはいつも通り落ちたが、Twitterは「バルス」にも耐えきった。

となるとTwitterはどうなのか? 「以前よくメンテナンス画面を出していたから、期待通り落ちるのではないか?」「この前メンテナンスをしてサイトを増強したのはバルス対策じゃないか?」そんな期待があったのですが、見事にサーバーが落ちることなく、また、書き込みが反映されなかったとかのトラブルもあまり目立たず、Twitterは乗り切ったようです。

では、そのトラフィックはどの程度のものだったのでしょうか?世界中で使うサービスだったので日本からの集中的なアクセスは大したことなかったのでしょうか?

実際のところ、Twitterの精密な時間単位のトラフィックを推測するすべがないのですが、Alexaというサイトトラフィックを有志が入れたツールバーから補足して大まかな統計データをだしてくれるサービス*1 でアクセスが増えていそうなことがわかりました。
*1 ただし、ツールバーの利用率はサイトごとに違うはずなので、サイト間比較にはあまり使えませんが。TwitterとMySpaceのような世界的に使われているサービスだとある程度参考値としてみる意味があるかもしれません。

日本の放送時間にあたる、20日(金)のトラフィックが増えて、一時的にせよFacebookを抜くというデータを示しています。 (出典 http://www.alexa.com/siteinfo/twitter.com
Twittemyspace
どうしてFacebookのトラフィックが落ちるのか??解せないところもありますが、いずれにせよTwitterは一時的にアクセスを伸ばしたとはいえそうです。これは過去6ヶ月のデータで見ると
Twittemyspace6mon_3  

このように、驚異的な伸びといわれたTwitterがMySpaceは抜くことなく10月ごろの停滞に入ったとみられた後に一日だけアクセストラフィックが伸びて、抜くというなかなか画期的なことが起こった様子なのです。

このできごとは、Twitterがリアルタイム性の高い場を共有するメディアとして、FacebookやMySpaceにはない違う存在意義がある場だということの証だと思います。そして、2ちゃんねる というサービスがその先行サービスとして10年以上続き広く受け入れられ、その文化と融合するような形で、Twitterのトラフィックアップを日本から起こした(ようだ)です。

付和雷同して、混むところに並んでしまうという日本人の習性は、初詣行列、ドーナツにラーメンだどの行列好きとして経済的な影響を持つに至っています。その習性のバリエーションの発露として、皆でテレビを見ながら、お約束の言葉を皆で呪文をネットに書き込む、それは、相撲の土俵入り、歌舞伎十八番、水戸黄門の印籠、ウルトラマンのスペシウム光線のように、様式美を好む日本的なネットの使い方として伝統に沿ったものだと思います。

そんな、日本的な習性が世界的なサービスTwitterのトラフィックランキングを揺るがした2009年11月20日(金)11時23分ごろ その日その時間は大いに記憶すべき、インターネット史の一つの参るストーンだと思います。

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http://twitter.com/sakamotoh

お断り:
本ブログでの坂本英樹による投稿やコメントは、あくまで個人の主観に基づくものです。現在および過去の勤務先の意見や見解を表すものではありません。

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