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ハイプ曲線の頂点へ突進するクラウドコンピューティング

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クラウドコンピューティングは、人気の頂点が近く、そろそろ、幻滅の声も出てきそうです。クラウドが魔法の仕組み・・・って幻想が「雲」になっていく:[新倉茂彦の情報セキュリティAtoZ] を拝読して実感しました。多くのITバズワードがたどるこの「大人の階段」は、ハイプ曲線 と呼ばれて、期待が過熱して熱狂となり、その、明日にでも実現しそうな夢の理想が、なかなか実現しないという幻滅が広まって「バブル崩壊」を招くという道です。

じゃあ、世界的に見てクラウドコンピューティングはどこにあるのかを探してみると、

Buzz Canuckが引用したGartner の2008年のチャートが付いた、 エントリー The Gartner Hype Cycle - The Psychology of Adoption Explained
Cloud

がまさしくそうでした。日本だと、今が、ちょうどこのグラフのオレンジの囲みあたりにありそうな気がするので、半年か一年遅れているというところでしょうか。

ただ、このクラウドコンピューティングは一過性のブームというよりは、ここ5年や10年の「ユーティリティコンピューティング、グリッドコンピューティング、SaaSと名前と捉え方を変えながら続いてきた、トレンドの一種:小さな波がいくつか過ぎた後の大きな「潮流」、と見るべきではと思います。

私がOracle Database 10g 出荷の時に、グリッドコンピューティングでコンピューターリソースを電力のように...とか語っていたのが2003年なので、もうあれから6年近く経ちました。あのころ語っていた理想がやっと具現化してきた気がします。

さて、このクラウドコンピューティングのトレンドが、この先どうなるのでしょうか?
プライベートクラウドやハイブリッドクラウドとか、派生語が増えている中、新たな価値を端的に表す別の言葉がいくつか生まれて、概念はより細かく分かれていくと予想します。
ちょうど、自動車が、乗用車とトラックだけから、クーペ、スポーツカー、ワンボックス、SUV、ミニバン、とかいろいろな車種に別れまた、ある種は消えていったようにです。

かつてPDAと呼ばれたジャンルの製品が、スマートフォンと名前と機能を少し変えて成長しつつあるように、クラウドコンピューティングのこれからも長い目で見守る必要があると思います。雲の彼方に何があるのかが楽しみです。

お断り:
本ブログでの坂本英樹による投稿やコメントは、あくまで個人の主観に基づくものです。現在および過去の勤務先の意見や見解を表すものではありません。

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