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New York Times、紙面を廃止し、オンライン専業になる可能性に言及

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New York TimesのSulzberger会長が、ロンドンで開かれた「WAN-IFRA 9th International Newsroom Summit」で、将来的にオンライン専業となる可能性に言及した。この衝撃発言が、米国ブログメディア(元記事、Mashable, Business Insider等)をにぎわしている。

ちなみにNew york Timesといえば、発行部数でUSA Today、Wall Street Journalについで米国3位のメジャー新聞で、日刊発行部数は103万部(Wikipediaより)だ。

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Sulzberger会長の発言自体は次のようなものだ。

"we will stop printing the New York Times sometime in the future, date TBD(= to be determined)."
我々は,将来のあるタイミングで、New York Times紙の印刷をストップするだろう。

なお、New York Times(以下、NYTと省略)といえば、2011年初頭からオンライン記事を有料化すると発表し、波紋を呼んでいる新聞だ。

New York Times、有料化の方針を発表=日本の各紙も後追い必至、そして失敗必至 : TechWave

そして、この背景にあるのは、米国新聞業界の深刻な収益減だ。

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【出所: メディアパブ 米新聞産業、昨年は土砂降りだったが...
 
 
一方、会長の大胆な発言を受け、Business Insiderでは次のような試算を披露している。

We estimate that the NYT currently spends about $200 million a year on its newsroom and generates about $150 million of online revenue. If the paywall is highly successful--attracting, say, 1 million subscribers who pay $100 a year--this will add another $100 million of online subscription revenue (assuming the company doesn't lose ad revenue).

我々の推定によると、NYTは現在、記事制作コストとして200百万ドルを投入し、150百万ドルのオンライン(広告)収入を得ている。もし有料化が大きく成功し、例えば100万人が年100ドルを支払えば、現在にプラスして100百万ドルの課金収入が上乗せされ、250百万ドル(既存売上は減らないと仮定して)となる。

 
 
さて、このNYT紙の有料化は成功するだろうか?

ネット上の反応は概ね冷ややかだが、iPad上で雑誌がコンテンツ課金が成功していることなど、当時よりやや追い風の話題もでてきたことも事実だ。

iPadの新しいユーザー体験が創りだす,3つの革新的なビジネス特性 (6/10) 

日本でも日経新聞が一部デジタルコンテンツを有料化するなど、有料化の流れが出きはじめている。世界最大の新聞事業規模を誇る日本においても、そう遠くない将来、紙面が廃止される日がくるかも知れない。
 
 

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