ユニットSaSa、さとなおとの出会いから協業まで
元電通で、現在ツナグ株式会社を創業した佐藤尚之氏、さとなおと一緒に組んで仕事をすることになったのでご報告をさせていただきます。ソーシャルメディア界隈ではご存知の方も多いですが、さとなおと僕は中学高校の同級生。特に中学ではずっとクラスが一緒だったこともあり、結構つるんだりしてました。でも、インターネットも携帯もない時代です。当時の卒業はほぼ今生の別れに近く、僕たちもお互いに別々の大学に進学し、当たり前のように会わなくなりました。
僕自身、インターネットには早くから関与していたこともあり、彼が1995年ごろから初めていたサイトやブログのことは知っていましたが、お互いに交流することはなく約26年の時が流れました。そんな僕たちが再会したのは、2006年冬、電通子会社からの出資話があったときです。当時のループスはSNS構築を主業としたベンチャーでしたが、ソーシャルメディアの潮流が広告とITを近づけはじめ、僕たちの距離も少しずつ縮まっていきました。
そしてもう一つの接点は、東日本大震災における復興支援プロジェクト「助けあいジャパン」です。さとなおが立ち上げたプロジェクトで僕の関与は限定的でしたが、ループス社員の熱い想いもあり、特に立ち上げ期の協業を通じてお互いの信頼関係が深まったように思います。ちなみにこの写真は、去年の11月「助けあいジャパン、チャリティセミナー 〜 明日のコミュニケーション × ソーシャルシフト」(関連記事) でのワンシーン、撮影は 山本大介氏、Photograph by kumadaiworks です。
さとなおは、広告業界の視点から、企業と生活者のコミュニケーションが変わる、そして両者の関係性はこれまでの常識から大きく変化すると説き続けています。有名なのは2008年に出版された「明日の広告」、ソーシャルメディアの本格普及以前から変わらない持論を持つ筋金入りの伝道師です。僕もこの本にはずいぶんと影響を受けました。本人いわく、当時は電通さん内でテロリストと呼ばれたとか、呼ばれないとか。幼い頃からCMプランナーに憧れを感じていた僕にとっては、高嶺の花のような存在と言ってよかったと思います。
一方の僕は、29才で日本IBMから独立。大志をいだきながらも夢には遠くおよばず、地を這うような経営人生を過ごしていました。さとなおと再会した時に痛感したのは、彼のクライアントが持つ広告予算規模と、僕が四苦八苦しているビジネス規模のあまりの違いでした。それでも「時代は大きく変わりつつある。行き過ぎた資本主義をリードした僕たち世代が、先頭を切って変革していかなくてはいけない」そんな認識はまったく一緒でした。「さとなおは室井さん、僕たちは青島のように、上から下から変えていこう」そんな酔っぱらいの戯言を今でも覚えています。(その時の様子は「学生時代の仲間が、僕に教えてくれた大切なこと」に書きました。ブログをはじめて5本目の記事。まったく世に知られていないころで、我ながらういういしさを感じます 笑)
そして今、32年の時を経て僕たちは手を組み、unit SaSa (ユニットささ) として始動します。母校の影響もあるのでしょう。お互いの時代認識やソーシャルメディアに対する考え方は非常に近いものがあります。恥ずかしがりで内弁慶で、その割にやたらこだわりがあり、青臭く美学を語るところも似てます。僕たちユニットの特徴は、広告コミュニケーションとソーシャルメディアを熟知したふたりが手を結んだこと。それにふたりは50才、足せば100才。大企業経験もあり、組織の論理や説得の手順も心得ていますし、経営層への提言も含めて、踏み込んだコンサルティングや啓発教育ができると思っています。またそれぞれがソーシャルメディアやブログにおいてハイレベルな発信力を持っており、自らの肌感覚をもったコンサルティングができること。ソーシャルメディアにおいて、現場経験値が高いことは本当に大切だからです。
『ソーシャル&コミュニケーションシフト・プログラム』例
unit SaSaは、やっぱり美学を持っています。企業における『コミュニケーション&ソーシャルシフト』の思想を啓蒙し、その実施を支援すること。そして生活者に共感され、愛される企業ブランドづくりに貢献すること。それぞれ年間100本以上の講演・教育実績を持っている二人が直接企業に出向き、その企業の状況・環境・課題に合わせた「教育・啓発プログラム」を丁寧に開発し、わかりやすく実施していきます。また座学だけではなく、ワークショップも絡めた参加性の高いプログラムをご用意し、ご要望に応じて時代に即したソリューションもご提案します。(詳細は、Unit SaSa ページへどうぞ)
時代変化を共有する。生活者が企業やブランドと接する場所 (プラットフォーム) をシフトする。接触するメディアやクリエイティブ手法 (コミュニケーション) をシフトする。そして最終的には企業のあり方を変革 (ソーシャルシフト) していく。そんな熱い想いを持つ企業のご担当者様とご一緒させていただき、ソーシャルメディア時代に対応した、共感され、愛されるブランドづくりに参加していきたい。心からそう願って、このユニットをはじめました。
それぞれの時間にも限りがあるし、できるかぎり丁寧にすすめていきたいので、一業種一社、年間でも三社から五社へのご奉仕が限度だと思います。もしご興味をもたれた方がいらっしゃれば、unit SaSa のページをご覧いただき、お気軽にお問い合わせいただければと存じます。想いをリアルなカタチにしていきたい。そのために、ループス社員一同も総力をあげ、全社バックアップ体制で取り組みます。みなさま、 unit SaSa を、なにとぞ宜しくお願いいたします。