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いまさら聞きニクいクラウドCRMあるある

第11回 Spring'16先取り情報 その1

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皆さんこんにちは。

2015年も残りわずかですね。

今年の7月からこのブログでコンタクトセンターに特化した機能を中心にお役立ち情報をお届けしてきましたが、来年も引き続きこのブログでSalesforceの良さを発信し続けます。

Spring'16で提供される新機能の数々

Salesforceは常に最新の機能をエンドユーザーに提供すべく、年3回(春、夏、冬)のアップデートが行われます。次回のアップデートは2016年2月13日に予定されているSpring'16となります。

Salesforceの既存ユーザの方には既にSpring'16の準備情報がメールで配信されていると思いますが、公式サイトでは既に(英語版ですが)リリースノートも公開されています。

その中から「使ってみると便利そう!」という機能の中から、「選択リスト」に関する新機能をご紹介します。

記事中の画面や紹介している機能は執筆時点での情報となります。本記事の内容は、将来的に本機能が提供されることや、記事中で紹介している動作を保証するものではありませんのでご了承ください。

選択リスト項目のオプション

Salesforceでプルダウンリストを作成する場合には、「選択リスト型」のカスタム項目を作成します。

この「選択リスト型」、実はSalesforceの内部ではただのテキスト情報として扱われています。

そのため、画面から入力する際は選択リスト値として事前に設定された値以外を入力することはできませんが、DataloaderなどAPIを用いてデーター登録を行う場合、選択リスト値以外の値を登録することが可能です。

この機能は、場合によっては重宝することもあるのですが、その一方でデーターの整合性が取れなくなるなどの弊害もあります。

この「選択リスト型」の項目に対する厳格なデーター登録を遵守させるための仕組みとして、Spring'16では、「選択リスト型」の項目を作成する際のオプションとして「Strictly enforce picklist values」の指定が用意されます。

Pic11-1.png

このオプションを指定することで先述したとおり、あらかじめ選択リストのリスト値として設定された値以外を入力することができなくなります。

なお、Dataloaderでリスト値以外の値を投入した場合、下記のようなエラーとなります。

Pic11-2.png

グローバル選択リストの作成

従来、Salesforceでは複数のオブジェクトで同じ値を持つ選択リストを共通で作成することはできず、選択リスト項目はそれぞれ利用したいオブジェクトに個別に作るか、またはマスタオブジェクトをカスタムオブジェクトで作成し、各オブジェクトからルックアップする方法しかありませんでした。

Spring'16ではベーター版のリリースとなりますが「グローバル選択リスト」という、複数のオブジェクトで共通利用できる選択リスト項目を作成することができるようになります。

グローバル選択リストは、「設定」→「作成」→「選択リスト」から作成します。

※執筆時点ではシステム側の日本語化が間に合っていませんので、画面キャプチャは参考程度としてください。

Pic11-3.png

「新規」ボタンをクリックすると、グローバル選択リストの基本情報を登録する画面が表示されますので、情報を入力して「保存」ボタンをクリックします。

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基本情報が保存されると下記の画面が表示されます。

Pic11-5.png

グローバル選択リストのリスト値を追加するには、「Picklist Value」の「新規」ボタンをクリックします。

Pic11-6.png

グローバル選択リストのリスト値は、通常の選択リスト型と同様に改行区切りで登録していきます。

入力が完了したら「保存」ボタンをクリックします。

Pic11-7.png

グローバル選択リストを使用する

上記で作成したグローバル選択リストは、利用したいオブジェクトからカスタム項目で「選択リスト」を指定することで使用できます。

Spring'16から、選択リスト型のカスタム項目を作成する場合、グローバル選択リストを使用するか、新規にリスト値を登録して項目を作成するかを選択することができます。

「グローバル選択リスト定義を使用」を選択し、どのグローバル選択リスト項目を使用するかを指定することで、先ほど作成したグローバル選択リスト項目をこのオブジェクトで使用することができます。

Pic11-8.png

注意点としては、グローバル選択リストを使用する場合、先述した選択リスト値以外の値の登録を許可しないオプション(Strictly enforce picklist values)が必須となります。

作成した項目は、通常の選択リスト値と同様に利用することができます。

Pic11-9.png

Spring'16のリリースはもうすぐ!

今回はSpring'16でリリースされた機能の中でから「グローバル選択リスト」を取り上げました。

その他にも数多くの機能がリリースされる予定となっていますので、これからもSpring'16が公開される前に先取り情報としてご紹介していきます。

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