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米携帯大手ベライゾンがLTE採用を発表

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今週は、ベライゾン・ワイヤレスの重大発表が続いている。

2日ほど前に、ネットワークのオープン化を発表したベライゾン・ワイヤレス(米携帯業界2位)が、今日は次々世代携帯(3.9G)で、LTE(Long Term Evolution)採用を発表した。

同社はKDDIなどと同じCDMA方式を採用しており、マイグレーションパスとしては、クアルコム社が提唱しているUMB(Ultra Mobile Broadband)を採用するのが順当だが、GSM陣営が進めるLTE採用に踏み切った。

背景について同社は詳しく述べていない。私見だが、ボーダフォンの影響だろう。ベライゾン・ワイヤレスはベライゾン・コミュニケーションズとボーダフォンの合弁事業。GSM大手のボーダフォンは、米国だけCDMA陣営に組する「ねじれ」状態にあった。LTEを採用すれば、少なくともデータ部分に関しては、世界戦略が統一できる。もちろん、ベライゾンにとっても世界中でボーダフォンとのローミングができれば、AT&Tと差別化できる。(←AT&Tがどうでるか楽しみ)

また一部には、高いライセンス料をとるクアルコムへの対抗処置という見方もある。しかし、同社の発表では「過去数年ライセンス料はあがっておらず、ビジネス上問題があるとは考えていない」としている。(→GSM系と比較すると高いが、もっと広い視野で考えれば、妥当なライセンス戦略と言う説明) ベライゾンがライセンス料を気にしてLTEに移ったと言う発言や証拠を小生は知らないので、ライセンス料に関する見方が正しいか間違っているかわからない。

いずれにせよ、米国の各種報道ではUMBを提唱していたクアルコムが敗者となっている。だが、同社はLTE関連でも特許戦略を展開しており、今後の動きに注目したい。いずれにせよ、3.9G(4Gと言う人もいるが)でOFDMに移行すると、いろいろな再編が起こることになる。

その辺は日経ネットの小生の記事をご参考にしていただくとよいかもしれない。

小池良次(www.ryojikoike.com)

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