企業のイノベーションとソーシャル(社内SNS成功事例)とこれからの企業の在り方 Part 1
ひさびさのブログです。最近は忙しすぎてブログを書く暇がありませんでした。
さて、先週のナレッジマネジメント学会の社内SNSセミナーで『Nexti』を立ち上げたNTTデータの竹倉憲也様と一緒に講演をしてまいりました。竹倉憲也様の基調講演は「社内SNSのこれまでと"未来"~人の知と機械の知の共創~」で私のテーマは「企業のイノベーションとソーシャルとこれからの企業の在り方」でした。
▽NTTデータの竹倉憲也氏
米国のリサーチ企業によりますと社内SNS市場は2019年には約3.7兆円になると言われています。市場は年々22%程度で増加しており、世界の社内SNS市場のプレイヤーでは米国のslackが2013年8月に配信されてから急成長しており、facebookも2016年内に有料社内SNSのfacebook@workを準備しております。勿論、国内では弊社、ビートコミュニケーションがクラウドから買取までサービス提供しております。
そして今の時代背景としてハーバードビジネススクールのクレイトン・クリステンセンさんの著書「イノベーションのジレンマ」でこう述べられています。優良企業が度々危機に瀕するのはその優良企業がリーダーになった経営慣習そのものが破壊的な技術の開発を困難にし、最終的に市場を退場する原因を作ることにあると。
米国ではアメリカの代表的な株価指数のS&P500指数というものがあります。NASDAQ指数やダウ工業平均のようにアメリカの株式市場の動向を表す為に使われている指数です。日本で言えば日経平均株価指数です。1965年にS&P社に登録されている企業平均は33年でした。それが今年は14年になるといわれています。S&P500にアンケート調査をしたところ66%のExecutiveが自社が生き残るためのビジネスモデルの変革の必要性を感じています。そのうち37%は5年から10年で変革する自信がないと答えております。
その「イノベーションのジレンマ」によると優良企業が度々危機に瀕するのはその優良企業がリーダーになった大きな市場への投資といった経営慣習そのものが破壊的な技術の開発を困難にし、最終的に市場を退場する原因をつくるそうです。
▽ナレッジマネジメント学会の山崎秀夫氏
企業の強度を分類したとき3つの分類があると考えられます。
まずA群はトップダウンで典型的な一般企業です。これは経営者が判断ミスをしたり、世の中の新しい動きを察知できなかっただけで退場に追いやられます。
次にB群は筋肉質な企業でそれぞれの社員が経営者のように考え、どこからでも変革できるソーシャルな企業です。
最後に更に進化したC群のトップ企業がございます。これは外部の企業や人々と連携して発展していく企業です。
C群の代表的な事例として水平分業型のアップルがあげられます。世界ではコストや時間がかかる垂直統合型の会社は次々退場し水平分業の企業がますます、伸びています。アップルではご存じの通りハードウェアでは鴻海(ホンハイ)グループでiphoneの組み立てを行っており、その鴻海(ホンハイ)はSHARPを買収しました。ソフトウェアの分野では多くの開発企業や個人の開発者達の力を借り、150万超のアプリを出しております。
ビジネスソーシャルはこのC群に入るためにとても重要な道具ではあるものダイエット器具と同じで使わなければ意味がありません。外部の力を使って成長している企業と自社だけでなんとかしていこうとしている企業、その溝が今ますます広がってきていると言えるのかもしれません。
▽NTTデータの竹倉氏
https://twitter.com/kenya_t
http://takekura.exblog.jp/
▽ビートコミュニケーション
http://www.beat.co.jp
http://gigazine.net/news/20060620_ntt_sns/
▽ビートコミュニケーションwikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%93%E3%83%BC%E3%83%88%E3%82%B3%E3%83%9F%E3%83%A5%E3%83%8B%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3
来月は実際の事例を紹介しながらより詳しい説明をしていきたいと思います。