「たった6人で世界とつながる」SNSが明かす人間関係の真実
Alternative Bloggerであれば知っている方が大半だと思うが、Alternativeブログとnoteで「ソーシャルネットワークの歴史」を久しぶり振り返ってみました。note第二弾。まだ、よちよち歩きですがよろしくお願いします。
▼ソーシャルネットワークの歴史とSNS活用の進化
https://note.com/beat_marketing/n/n0e2d4c9fc079
普段意識しにくいSNSの背景を理解することで、私たちはどのようにデジタル社会とつながっているのか、そしてそれがどのようにビジネスや人間関係に影響を及ぼしているのかに迫ります。SNSの原点から始まった「6次の隔たり」理論、そこから進化してきたSNSの進化の歴史をたどっていきます。
SNSの原点に迫る:「5人のつながり」から生まれたネットワークの概念
ソーシャルネットワークの起源は意外にも1929年、ハンガリーの小説家フリジェシュ・カリンティの作品に遡ります。彼の小説『鎖の中で』では、「たった5人を介せば世界中のどんな人とでもつながることができる」とされ、これが後の「6次の隔たり」の原点と言われています。
6次の隔たり理論の誕生:ミルグラム教授の「スモールワールド実験」
1967年、イェール大学のスタンレー・ミルグラム教授は、手紙がいくつのステップで送り先に到達するかを調査しました。この実験結果から、平均6人のつながりを経ることで世界中の誰とでもつながることができると示され、これが「6次の隔たり(Six Degrees of Separation)」理論として知られるようになります。
「弱い紐帯の強さ」:遠い知人が提供する有益な情報の価値
1973年、スタンフォード大学の社会学者マーク・グラノヴェッター教授は「弱い紐帯の強さ」を発表しました。この理論は、近しい家族や友人よりも、少し距離のある知人から得られる情報が仕事やチャンスにつながりやすいというもので、現在のSNSがもたらす価値と密接に結びついています。
SNSの進化:Orkut, Linkedin, Facebook、そしてLINE、Slackへ
1997年には世界初のオンラインSNS、6Degrees.comが登場。以降、Friendster、LinkedIn、そしてFacebookと、次々に新たなSNSが登場し、私たちの生活に欠かせない存在へと成長していきました。特に、2004年にマーク・ザッカーバーグが設立したFacebookは、SNSの影響力を大きく拡大させ、その後Metaへと進化を遂げました。さらに、災害時に活躍したLINE、ビジネスコミュニケーションの社内SNSなど、目的別に発展を遂げています。
社内SNSのパイオニア、Beat Communicationが生んだ企業向けSNS
2004年、日本のBeat Communicationが世界初の社内SNSを開発し、企業内の情報共有ノ在り方を新たなレベルへと引き上げました。特に2011年の東日本大震災時には、社内SNSが企業のコミュニケーションの命綱となり、災害に強いシステムの重要性を証明しました。
デジタル時代の必須ツールへと進化するSNS
このように、SNSは個人の人間関係だけでなく、ビジネスの成長、そして緊急時の連携にも欠かせないインフラとして機能するようになっています。バーバリーの元CEOであるアンジェラ・アーレンツ氏は「SNS技術をビジネスにどう活用するかが、企業の将来を左右する」と述べ、SNSの本質を突く見解を示しています。
SNSと人間のつながり:生存に不可欠な「愛着」と「コミュニケーション」
SNSがここまで急速に浸透した理由の一つに、人間が本質的に「つながり」を求める生き物であることが挙げられます。第二次世界大戦後の研究では、愛着の欠如が人間の生存に重大な影響を与えることが示されました。栄養が足りていても、コミュニケーションが不足していると人間は生き延びることが難しいのです。
終わりに:SNSの未来と私たちのつながり
SNSの発展は、現代の生活や仕事に不可欠な存在へと進化しました。しかし、単なるツールとしてだけではなく、その本質にある「人と人をつなぐ」力を再認識することが、今後のSNSとの付き合い方を考える上で重要です。