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プロダクトマネジメントとイノベーション

GPLv3はSaaSビジネスを縮小するか?

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GPL v3の最終ドラフトが公開されたようです。先回のドラフトとの大きな違いの一つは、GPLコードを使ってSaaSなどのオンラインサービスを提供した場合、ソースコードも公開しなければならないという条項が追加されたことです。オブジェクトコードを提供していないのにソースコードを頒布しなければならない、という特殊なものです。

本件はかねてからGPL派の人々からリクエストされていたもので、GPLコードを使って勝手にSaaSでカネを取るなということです。SaaSに入るかどうか議論がありますが、GoogleはGPLコードを改変していながらコードを公開していないという批判もあります。また、Loopfuse社のように、GPLとSaaSのデュアルライセンスを展開する新興企業も出ていて、これらのベンチャーを支援する意味もあるのでしょう。

さて、このGPL v3はSaaSの勢いに水を差すでしょうか?

ソースコードの知的財産権で商売を続けるなら、GPLとSaaS(向けコード)のデュアルライセンスを敷くコマーシャルオープンソース企業が増えるでしょう。そうなるとGPL v3はこの動きを保護し、収益をもたらすと思われます。また、「他人が真似できないサービス」を実現するようなサービスプロバイダーが増えてくる可能性も高くなります。そうなると、消費者にとっては「より便利で使いやすいSaaSが増える」ことになり、結果的にSaaSはより高度なレベルに到達すると言えそうです。


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