広告モデルはカネを産むか?
また広告モデルかよ・・・・最近のSNS、ブログなどの情報発信型コミュニティはほとんどが広告スペース販売や商品広報などのマーコム系ビジネスを獲物にしていますね。99年前後のネットバブルのときも猫も杓子も広告モデルを志向していて急降下してしまいましたが、今回の「第二次広告モデル」ともいうべき動きはどうなるのでしょうか。
確かにYahoo、Googleなどが先行する最近のネット広告市場は1兆円規模とも言われていて、巨大なカネのなる木を予感させます。
そして、総務省の統計によれば、働きバチだった日本人の勤務時間はめでたく短縮しつつあり、1日における余暇時間が増えているようです。電車の中では読書より携帯電話によるネットサーフィンやiPodを好む人が増えているようなので、テレビはもちろん、SNSやブログ、あるいは、動画配信のビュー数が増え、広告モデルを展開する企業にとっては大いなる追い風が吹いているように思います。
しかし、個人的には今回の広告モデル騒動は前回のネットバブル期に比べて少し違和感があります。というのも、ブログやSNSというのは情報を発信しようとする人が主役として存在し、それを閲覧する観客がいて成立する場です。情報を発信しようとしている人にとって広告は邪魔でしかありません。また、閲覧している人も何かを探しているわけではなく、発信情報を懸命に読んでいるわけで、広告の付け入るスキがあるのか疑問です。
それよりも、ブログやSNSなどの浸透によって「1億総発信」時代になったわけですから、この発信情報をもっと有効に「活用するモデル」はないのでしょうか。
広告は企業から消費者へ一方通行で発信されますが、「活用モデル」では企業が皆さんの情報を知恵としてモノに変換したり、サービスに変換してくれるわけです。マーコムよりさらに上流のプロダクトマネジメントにおいて、「クリックした人に10円あげる」など逆転の発想で良いネタを喋ってもらうモデルが21世紀には似合いそうです。