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プロダクトマネジメントとイノベーション

マイクロソフトのオープンスタンダード戦略を読む

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つい数日前、米Microsoftは自社が保有する特許を公開し、それを利用するユーザを一切告訴しないと宣言しました。一部の日本のメディアは「特許を放棄」と報じていましたが、それは大いなる勘違いで、「特許権を保持しつつ、利用権を無料で与える」が正しいでしょう。

ところで、「宣言」なので「Promise」と名づけられていますが、法的にはこの「Promise」は契約になるのでしょうか。

さて、それはさておき、今回の特許公開は2005年初頭にIT業界を驚かせたIBMの500件の特許公開、同月のサンマイクロシステムズの1,670件のSolaris特許の公開に続く大きな流れと見ることができます。MITのHippelは、企業が特許を非公開にする場合と公開した場合では公開した場合の方がイノベーションが加速するとしています。米国ではこの流れを、デファクトに対峙するものとして「オープンスタンダード」化と呼ぶ傾向にあります。

オープンスタンダード戦略をとる企業にとって重要な事は、「イノベーションが加速する」ことによって「企業が儲かる」ことです。

今回、MS社が公開した特許分野を眺めるとWebサービスやSOAPに関するものがほとんどです。これによって、MS社が期待していることがWindows Liveへの接続技術であることが分かります。すなわち、Google APIの公開と同じく、世界各地の開発者のリソースを無償で得ながら、Windows Liveへの集客力を高めようというわけですね。

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