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プロダクトマネジメントとイノベーション

ITはもう古い、次はHTだ!

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Atms 日本のATM(現金自動支払機)は実にカラフルで多機能、そして、動くアニメ行員がご丁寧に解説もしてくれます。たまにお辞儀されたりして、とまどいます。米国ではこんな端末を見たことがありません。

他にも、コンビニ端末や切符の券売機など、日本の窓口端末は実に機能が多彩で、そして、何と言っても「人間の風味」が味付けられていて、面白いです。

人はこれを、IT産業の「過剰サービス」だと言いますが、日本はそのようなレイヤで他の国を寄せ付けない「先端技術」を持っていますね。アニメやフィギュア、あるいは、ロボットとITが合体したようなものです。

さて、確固たる検証はしていませんが、先の戦争の戦勝国は潤沢な防衛予算を活用して、ディフェンスコンバージョンによって先端技術を民生化してきました。一方、敗戦国のドイツ、イタリア、日本は先端技術への投資予算が不足し、「ものづくり」が品質向上や芸術性に向かったきらいがあります。ただ、日本には幸いなことに、そのノウハウが蓄積されています。

Bb6320s_1 そして、この数年、またたく間に日本のブロードバンドは世界有数の普及率と(超)低価格を実現しました。コンピュータとネットを自在に使う日本人の数が爆発的に増えつつあるでしょう。

このように、「ITやネットがコモディティ化した時代」を世界で最も早く経験している日本には、その先の産業がチラホラと見え隠れしているように思います。そういう時代には、日本のノウハウを駆使し、「人間味溢れる技術」をITに融合した先端技術がきっと盛んになるに違いありません。

「人間味溢れるIT」、すなわち、ヒューマンテクノロジー(HT)こそ日本発の先端技術として世界を席巻して欲しいものです。

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