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米国にロボットベンチャー投資ブームは来るか?

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 シリコンバレーから「GetRobo」という日本語で米国のロボット情報を伝える無料のニュースレターの創刊号が届きました。

 その第0.1号(謙虚ですね~)の内容は、「著名VCも姿を見せたロボット会議《RoboNexus》報告」と「ホンダのASIMO、米スタンフォード大学に“留学”へ」。特にRoboNexusのレポートは興味深いものでした。

 記事では、イベントのレポートだけでなく、出展していたロボットベンチャーへの投資に有力キャピタリストが注目している点にも触れられています。実際、その中の一社であるアイロボット社はすでに上場申請をしており、成功すればロボットベンチャーへの投資ブームに火がつくかもしれません。私はまったく知らなかったのですが、アイロボット社の「Roomba」という掃除専用ロボットは2002年の発売以来100万台を越すヒット商品なのだそうです。ロボットは日本が強いというイメージがあったのですが、VCが入って大規模な投資が行われれば、国際的な勢力図が変わることだってありえます。

 ところで、アイロボット社と聞くと映画「アイ, ロボット」を思い出す人も多いのではないでしょうか。これは有名なアシモフの小説をモチーフにした映画で、USR(U.S.Robotics)というロボット専業会社を中心としたロボット社会の波乱を描いた映画。この映画でU.S.Robotics社が製造しているのが、まさに「GetRobo」のテーマである家庭用ロボットでしたね。しかし、U.S.Roboticsというとモデムを思い出してしまうのは私だけではないはず(笑)。

 話が脱線してしまいましたが、ロボットの話題に興味がある人のために、ニュースレターそのものも少し紹介しておきましょう。以下、「GetRobo」の冒頭から抜粋です。

米国のロボット情報をお届けするニュースレター、「GetRobo(ゲットロボ)」を始めました。現在、「ロボット」と一口に言っても軍事用からおもちゃまでジャンルは幅広いのですが、このニュースレターの狙いは、今後、様々な形で私たちの生活とかかわりを持つようになると見込まれる「家庭用ロボット」の開発・市場動向を探ることです。どちらかといえば、日本では人間に姿、形状が似ている「ヒューマノイド」型のロボットの開発が脚光を浴びているのに対し、米国は実用性を重視した「アプライアンス」型ロボットの市場化で先行しています。今後、日米の研究者や企業が協力することで、新しい家庭用ロボットが生まれると信じ、「GetRobo」はその一助になることを願っています。

配信申込:getrobo2[at]gmail.com

 このニュースレターの編集長は、元日本経済新聞シリコンバレー駐在記者の影木さんです。(最初名前を聞いたときに「え?過激さん?」と思ったのは内緒です(笑)) これまでの経験とネットワークを活かし、自分の足で取材した読み応えのある内容となっていて、今後どんなレポートが送られてくるのか楽しみにしています。

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