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簡単そうで意外と細かい手順と心配りが必要な「事務局」。ビジネスセミナー、周年パーティ、小規模勉強会からPTAイベントまで、事務局の現場から、企画からスムーズな運営、場づくりの失敗と成功を紹介します。

就活はいつから?

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小6の子どもに読ませてみようかな、と思った就活本が


就職は3秒で決まる。―面接官が採用する「3秒ルール」とは? 」


誠ブロガーでもある著者の荒木さん。本の前半で採用の現場は学歴社会だと断言。「就職エリート」に分類されない学生にとっては愕然とする採用フローの違いも記載します。けれども、何千人、何万人もが応募する人気企業であれば、学歴を採用基準のひとつとするのは合理的なこと。実際、私もある企業の採用担当者から同様の話を聞いた事があります。


そんな就職難の状況を鑑みて、親として小さいころから自分の子どもに東大をはじめとした「就職エリート」大学を狙わせるのでしょうか?


無理です。


自分自身、ゆるっと短大に入り、バブルにもかかわらず、なんとなく決めた第一志望の赤い銀行にあっさり落ちた人間としては、そんな無茶、子どもに言えやしません。


でも、この本の肝は、自分を鍛えよ、視点を変えれば活躍の場がみえてくる、といった後半部分。どんどん草食化していく学生、弱々しくなっていく学生(おそらく特に男子学生)にもどかしさを感じる昨今の採用担当者。そのイメージを覆せば良いのです。


今年のはじめ、50歳前後の男性ビジネスパーソンが会場を埋める「親のための就活セミナー」に参加しました。親子で乗り越えた壮絶な就活を聞いて、ますます不安そうな顔になる参加者。でも「文系の学生は理系以上に就職が厳しい」と今さらセミナーで言われても、手の打ちようがありません。できるのは「自分たちが就職した当時のことは忘れ」親が子どもを支えるということ、追いつめないこと。


あとは、いかに本人が自分で現状を把握し、考え、行動するか、にかかってくることであり、それは就職した後にも効いてくる、働く力になります。


セミナーをプロデュースする立場からみると、荒木さんには大学生以上に、選択肢が広いけれども情報が少ない小学生向けに「未来のシゴト選び」と題して、自由奔放なワークショップを開いてもらいたいと思った1冊でした。


(opnlab 小林)



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