クールビズをクールに決めるアイテムは?
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代官山 蔦屋書店の2階にある落ち着いたカフェAnjin。
壁にはファッションをはじめとした様々な雑誌のバックナンバーが並びます。出版社から譲り受けたものなのかと思いきや、蔦屋書店の人に聞くと購入したものだとか。カフェを利用する人はその貴重な雑誌を自由に読む事ができます。
たまたま棚にあるMEN'S CLUBの1990年のバックナンバーを手に取り、スーツ特集を見て驚いたことがありました。
スーツの分類が
「百貨店」ごと
になっていたからです。
合併したり、量販店のようになったりと
百貨店が様変わりした今では想像できない特集です。
雑誌では、松屋、高島屋、伊勢丹、三越(ここ別々)など、それぞれの百貨店が勧めるコーディネートが紹介されています。それだけ百貨店のブランド力があった時代だったのだな、とバブルの終盤をかすった世代としては感慨ひとしおです。
でも最近仲良くさせていただいている、銀座の松屋のバイヤー宮崎俊一さんと話をしていると、百貨店に行った時の、上質で魅力的な商品がいろいろあるワクワク感がよみがえってきます。
先日、松屋の店頭で宮崎さんに男性のクールビズについて話を聞く機会がありました。
クールビズで一番鍵となるのは何か。
宮崎さんいわく「シャツ」
安いシャツを買うと、布の質が悪く、襟が中途半端に内側に入り込んでだらしない印象になってしまいます。ところが、外国製の2万円から3万円を超えるシャツは、綿が絹のようになめらかな質感を持ち、デザイン・縫製が考えつくされているから、襟の形がピシっと決まってカッコいい。
特に白いシャツは、着回しがきくので、まず上質な白シャツを持つことを勧めます、とのこと。
確かに、目に入る面積の大きいシャツがよれよれだと、とても残念な印象を受けます。
海外の高級シャツを研究して、松屋ではそれに匹敵するオリジナルシャツを、1万円台で作っていますよ。との言葉が心に刺ささり、つい、
「女性ものは無いんですか?」
興味の有る男性は、銀座松屋の紳士服コーナーをのぞいてみると、シャツのこだわりが書いてあるPOPなどもあるのでおもしろいと思います。
そして袖は「長袖」。
そう、ビジネスパーソンは、長袖のほうがカッコいい。
ジャケットを着る可能性があれば、シャツはジャケットから1-2cm程度でていたほうがスマートだからです。
シャツだけで作業しているときは袖を折ればよいし、お客様の前では袖を伸ばして袖口のボタンをする。
袖をめくるときも宮崎さんなりのtipsが。
クルクルと下から細かく折るのではなく、一気に最初ひじの上まで半分に折り、そこから2回ほど折る。袖を下ろすときは、袖口を引っ張って一気に「シュッ」と下ろすとスマート。
クールビズ用にいろいろ買いそろえるよりは、数を絞って上質なものを買うほうが経済的だし、何よりオシャレだと言う宮崎さん。消費者視点の服の提案に、男性客は宮崎さんのところへ、服を買いに来る以上に、話を聞くのを楽しみに来るとか。
シャツひとつにもこだわる。「暑い夏」という制約条件のもとで、いかにクリエイティブにクールビズを楽しむか。宮崎さんの話はネクタイ、ズボン、靴へと続きましたが、今回はここまで。
気がついたら、女性ものの白シャツをオーダーする日を予約していました。
(opnlab 小林利恵子)
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