どたばたオフィスシェアリング[2]移転
オフィスをシェアして1年が経とうとしていた3月、オプンラボとネットワークコミュニケーションズは移転を決めます。
2011年3月の震災当日、ネットワークコミュニケーションズの岡田直子さんはオフィスで仕事をしていました。私は近くのカフェにおり、余震がおさまった後オフィスに戻ります。エレベーターが止まっていたので階段を上がっていくと、岡田さんが重要な書類などを持って、階段をかけ降りてきます。
「ここは危ない!」
6階のオフィスが激しく揺れたのはもちろん、前の江戸通りに非難したとき、正面のビルの人が「横の頑丈そうなビルがガンガンぶつかってたわよ」と教えてくれたそうです。この言葉が恐怖を増し、もう二度とあのオフィスにいるのは無理、ということになったのです。
歩いて10分の場所へ移転
岡田さんは震災直後の1週間で、浅草の不動産屋と物件を調査・下見して、その時のオフィスから徒歩10分離れた場所に、部屋を見つけます。前のオフィスと同じ江戸通り沿いですが通りをへだてた反対側で、靴問屋がならぶ隅田川沿いの花川戸(はなかわど)。
岡田「この物件どう?4件みた中では、一番奇麗な感じだし、値段も手頃。屋上の倉庫も自由に使える。ただ、5階でエレベーターが無いんだよね」
小林「よさそうだね。いいんじゃない」(写真と図面をみただけ)
岡田「え、本当にいいの?そんな早く決めて大丈夫?こういう細かいところから喧嘩になるよ」
小林「だって、良さそうだったんでしょ。」
岡田「うん。でも一度、見にいこう」
小林「そうだね。見に行くけど、大丈夫でしょう」
二人で下見に行くと、予想通りいい雰囲気の部屋だったので、即日移転を決定。
新オフィスは家賃はほとんどかわらないものの、より快適な環境になりました。レンタルオフィスでは共同だったトイレはもちろんプライベートなものだし、お風呂も簡易な台所もある。優しい大家さんは、時折おはぎやお菓子を差し入れてくれます。5階のオフィスまで階段でのぼるのも運動を全くしない私にとってはそれもメリットに、と言いつつ今でも朝、鍵を開けるときになぜか息切れが...
屋上からはスカイツリーや隅田川の花火も見る事ができるオフィス。ここで約8ヶ月間、快適に仕事をしています。
オフィスをシェアすると、コスト以外にもいろいろな良い事があると気付きます。第3回はコスト以外のメリットについても紹介します。
(オプンラボ 小林利恵子)
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