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OSSのとても長い期間の保管: GitHub Archive Program

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次の記事を見て、長期保全かつ再現をどうするのか疑問に思うのは、おそらく皆さんも同じはず。
永久凍土下にOSSのソースコードを保存する「Arctic Code Vault」、約1.4トンの保管庫を設置完了 GitHubが報告

元情報、GitHub Archive Programによると、1万7千以上のOSSをtarファイルにして、それをQRコードにし、強固なフィルムに記録したそうです。一本のフィルムの長さは分かりませんが、186リールとか。
それらはスヴァールバル諸島のArctic Code Vaultに保管されただけでなく、同じ形式かどうかは分かりませんでしたが、Bodleian Library in Oxford、Bibliotheca Alexandrina in Egypt、Stanford Libraries in Californiaにも保管したそうです。

僕個人としては、単純な記録より、歴史的価値の保存として意味があると思います。少し前から思っていたのですが、電子データだと実質的に将来に残りませんから。CD等の保存期間は短いですし、電子データの多数のコピーが残ったとしても、再生方法とセットの上、暗号までかかったら、将来の再生は激しく困難です。

ロゼッタストーンや死海文書は、作った/書いた人が、このように現生に残り使われることを想定したとは思えませんが、GitHub Archive Programは意図的にそのように残すと理解しました。

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