COCOAの接触通知がやっと(?)出ました
先日、僕のiPhoneにCOCOAの接触通知「重要なお知らせ 新型コロナウイルス感染症の陽性登録者と接触した可能性があります。タップして詳細を確認してください。」が出ました。今の蔓延状況だといつ出てもおかしくないと思っていましたが、意外と時間がかかりました。前日に接触があったそうです。COCOAログ.jpで詳細を確認したところ、場所は推測できました。
それはともかく、COCOA、今のような蔓延状況だと無意味です。自主療養すら求められている時に、COCOAの通知だけで検査が受けられるもありませんし、貴重な資源の浪費です。COCOAというか、Expsoure Notificationの意味があったのは、感染が蔓延する前に、多くの人が対応アプリを使い、感染の可能性のある人を的確に分離することのはずです。関連システムは使いにくいようですし、いつまで運用するのでしょうか?
さて、僕の居住地である神奈川県は、国で統計される新規養成者数に、自主療養者数を含みません(他の都道府県もそうなのかもしれませんが)。県の公表値にはちゃんと双方があります。
新型コロナ モニタリング情報
これを書いている時は、8月18日までの情報ですが、双方を足した値で見ると、8月初めまではあまり減っていません。下図は7月1日から8月18日までグラフ化しました。新規養成者数は減っていますが、自主療養者数が増えています。お盆休みが終わり、多くが通常に戻る今週からどうなるでしょうか?
これを持ち出したのは、感染者の全数把握を止める議論が始まっているからです。現場の負担削減は理解できますが、なぜ/どのような全数が必要なのか、必要な情報を得るにはどうしたら効率的なのか(なぜ全数把握に負担がかかっているのか)、正しい分析なしに他の手法(定点把握)にしても、うまくいかないでしょう。COCOAのシステムと言い、厚生労働省は、システム設計や開発を管理する能力があるとは思えません。