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推測: 次世代CarPlayは車両メーカーにもメリットあり

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先月のApple WWDCで発表された、次世代CarPlayは、複数の画面に出力できるだけでなく、「CarPlayは車のデータを利用して、速度、燃料の残量、気温などを計器類にシームレスに表示」できます。(Apple、iOS 16で導入されるまったく新しいロック画面の体験と、共有とコミュニケーションのための新しい方法を発表より)

普通に考えると、車のメーターパネル等は、車とドライバーやパッセージャーとの重要な接点であり、車メーカーが手放すはずがありません。WWDCの発表を聞いた時は、本当にここまで採用するメーカーがあるのか疑問に思いました。

しかし、車メーカー側にもメリットがあることに気づきました。今の車の大きな課題の一つは、世間の技術の進化スピードに対して、車の使用年数が大きいこと。最初の数年間はソフトウェアアップデートで進歩できたとしても、車の使用年数である10年以上には程遠いです。最近のAndroidを採用した車載機も、スマホ同等と考えると更新できるのは数年、よくて5年程度。機能が増えないのはともかく、脆弱性が残るのは困ります。

それに対し、ユーザーとの接点になるアプリケーションがスマホ側にある場合は、車側はディスプレイ装置およびスマホがない場合の最小限の機能ですみ(同時に機能安全も確保でき)、アプリケーションの進化も容易です。アプリケーションを車メーカー主導で開発できれば、ユーザーとの接点を他社に渡す必要もありません。

深読みが過ぎるかもしれませんが、かなり面白そうな応用が効きそうです。Appleが考えているのが、このようなものであるかどうか。当然ながら、Androidでも同じことは実現可能です。

それにしても、これら技術の進歩と車の買い替えタイミングが合わないのが悩みです。我が家の愛車は2015年の購入で、今となっては古い規格のiPod Outか、Bluetooth接続しかできません。既にCarPlayは始まっていたのですが、自分の欲しい車では対応されませんでした。最初からカーナビ等が内蔵されている車のため、後付け機器への変更もできませんし。10年は乗ろうと思っているので、早くか買い替えは3年後。その時にどうなっているでしょうか。

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