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ロシアのウクライナ侵攻とIT

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先月末からのロシアのウクライナ侵攻は、今のところ第三者である僕にとっても、なぜかコロナ蔓延以上に不気味な感じがします。

この日本でプーチン大統領を正義の味方のように信ずる人がいるのは驚きます。東日本大震災の原発事故の時、コロナ禍と、トンデモな発想を持つ人が湧き出てきますが、今回もそのようです。

また、日本にいるロシア人個人を迫害する人は、本人のいろいろな考えはあるとは言え、古くから色々あるだけでなく、最近のコロナ禍の欧米で東洋人が迫害されたことと同じことです。個人を責めることに意味はありません。

さて、今回書きたいことはそんなことではなく、戦争でのIT戦略。もちろん戦いそのものに使うITは知らないので、プロパガンダの話。双方とも公式発表でそれぞれの主張や状況を流すのは当然ですが、特徴的なのはSNS等を駆使するウクライナ。もちろん攻め込まれているのでそうせざるを得ないことがありますが、一般人だけでなく政府まで使っているのは新鮮です。仮に携帯回線が使えなくなっても衛星回線などもありますから、ゲリラ戦になっても有効な手段ですね。

一方、ロシアはあらかじめウクライナ政府の通常のIT機器に仕掛けを施していたようです。なんでもない時から着々と準備されている、つまり日本でも同じようなことをされているかもしれません。

さらに、今回はanonymous等のhacktivist集団がロシアへの攻撃に参加しているとか。ロシア政府等を攻めているうちは良いですが、一般人が使うサービスまで攻めてしまうのはやりすぎに思います。一般人がウクライナに対する恨みを持つだけで、禍根を残すでしょう。

戦争当事者ではありませんが、BBCがTorでアクセスできるようにしたり、空Airbnbで現地に寄付できたり。ITのいい応用と思いました。もちろん、こんなことをしなくて良いのが望ましいのは言うまでもありません。

いずれにしても、ロシアは一旦攻撃を止めてほしい。

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