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国の考えるCOCOAの運用改善

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先日、新型コロナウイルス接触確認アプリ「COCOAをいじるより、保健所の工数含めたHER-SYSの運用を正常にする方が先」と書きました。机上で見ている僕が気づくくらいですから当然ですが、国も同じことを具体的に考えていました。
第53回新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード(令和3年9月27日)の「資料5 陽性者へのきめ細かな情報の提供(接触確認アプリ(COCOA)関係)」に書かれています。
「特に感染者数が多い場合は、保健所が処理番号の発行プロセスに手が回らないため、陽性登録が進んでいない」との現状認識に基づき、「HER-SYSに陽性者の情報が入力されたタイミングで、自動送信」するそうです。

この資料には、8月中の実数値も出ていて、新規陽性者567,409人に対し、処理番号発行が24,457件、そのうちアプリでの陽性登録が13,068人、つまり新規陽性者の2.3%しか登録されていません。

新型コロナウイルス接触確認アプリ(COCOA) COVID-19 Contact-Confirming Applicationによると、未だアプリダウンロード数は3,000万件強。再ダウンロードも含まれる上、使うのをやめた人もいると思います。これから接種証明を運用するだけでなく、感染者が少なくなってくると、COCOAのような初期段階で捉える仕組みは重要です。運用改善の次は、ぜひ普及を図ってほしいと思います。

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