オルタナティブ・ブログ > 路の上で >

日頃考えていることをぽちぽち書きます。

なぜAppleのプロセッサーは速いのか? (2)

»

シリーズにはしないと思いますが、以前に書いたなぜAppleのプロセッサーは速いのか?の続きです。

少し調べたところ、Apple M1が速い理由の一つがわかりました。

最初のきっかけはWhy Is Apple's M1 Chip So Fast?で、速い理由の一つに命令デコーダーが8つもあることが挙げられています。他を調べてみると、x86系は4、ARMでもCortex-A78が4で、Cortex-X1で5になったらしい。もっと詳しい説明は、Apple Announces The Apple Silicon M1: Ditching x86 - What to Expect, Based on A14に。

もちろん、命令デコーダが多くなっただけでは駄目で、後段のALU等も十分あり、前段で適切に命令を取り込めるようにキャッシュやメモリインターフェースも十分な性能である必要があります。システム全体を設計しているAppleならでは。Appleは、OSもアプリケーションも自社開発で用途がある程度絞り込めるので、CPU設計時のシミュレーションも絞り込めるでしょう。この点はライバルに比べて明らかに有利。

どうやら今はAppleのような一貫設計が有利なようです。この状況はいつまで続くでしょうか。

13インチMacBook Pro (M1、2020)を手配したので、実感するのが楽しみです。

Comment(0)