OS/2が帰ってくる

ここで書いている方はOS/2経験者が多そうな感じがしますが、僕もはるか以前にOS/2 V1を使ったシステムの開発に関わったことがあります。今ならば普通にWindowsを使うシステムでしょうが、当時のPCで安定したマルチプロセスではOS/2くらいしか選択肢がありませんでした。記憶に残っているのは、IBMの固い日本語訳のマニュアルとMicrosoftの妙な言葉遣いのディベロッパー向け文書。その後、V2以降は使うことはありませんでした。

さて、Arca Noae社がBlue LionとしてOS/2を復活させるそうです。
このことを知ったPC Watchの記事、
Arca Noae、IBM OS/2の正統後継「Blue Lion」を2016年第3四半期にリリースへ
によると、本家IBMが最後に出したのは2002年、ライセンスを受けたMensysがeComStationとして最後に出したのは2011年。IBMのは大昔ですが、eComStationはまだ小昔くらい。Arca Noae社のサイトによると、eComStationの先行きに不安を覚えたディベロッパーたちが活動を起こしたそうです。
未だに使われていることだけでなく、OSSを色々と移植していたり、びっくりすることばかり。こうやってメンテナンスがビジネスになるほどユーザーがいたり、自分たちで何とかするユーザーたちがいたり、感服します。僕もMacが同じようなことになったら、やるのだろうか? 考えさせられます。

最後に、Arca Noaeとは、ラテン語でノアの箱舟であると同時に貝の学名だそうです。