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NTTドコモの開発陣は大丈夫か?

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先週25日、都心でNTTドコモ回線が数時間使えなくなったのはびっくりしました。
当日の夜、ドコモユーザーと待ち合わせることにしていて、大まかな場所と時間しか決めていなかったため、ドコモが復活しなかったらどうしようとドキドキ。今さらながら、ケータイに依存していることに気づいた次第。

さて、今回のトラブル、原因をスマホの拡大に見ている記事が多いです。
でも、これは的外れ。スマホが拡大し、通信量が増えていることは事実ですが、25日のトラブルの直接の原因ではありません。原因を見誤って、他のキャリアも注意、のような安直な記事も見かけます。

スマホの拡大が直接の原因で無いことは、古いパケット交換機に戻して復帰していることから明らかです。ドコモ自身も「処理能力を見誤った」と記者会見で言っていますしね。
真の原因は、新型パケット交換機の性能要件設定を誤ったこと(たぶん)、導入前に実地の要求性能を再確認しなかったこと、の2点でしょう。仮に設計時にまだ要件が低かったとしても、導入直前に再確認していれば、今回のようなことは無かったはず。
ドコモ社内の設計や検証の手法に問題があるのでないかと勘ぐってしまいます。今のようにやっている限り、どんなに新しい機器を導入しても、対策しても、対応できる保証が有りません。要件がわかっていないのですから。
昨年末のSPモードのメールアドレスが入れ替わってしまうトラブルも似ています。明らかに採用すべきでない手法を採用していましたから。
この記者会見記事を読んで、悲しくなりました。表層的なことばかりで、しかも自分たちの誤りが何かほとんど言っていません。

ケータイはビジネスや生活の基盤となりました。さらに半数以上のシェアのドコモです。正しく問題を捉えて対処してくれないと困ります。自分たちの内部の問題を放置し、アプリやOSベンダーと調整するなんて無いことを望みます。

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