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デジタル機器の高級品は難しい?

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デジタル機器にも高級品がたまに出現します。
ここで言う高級品とは、一般品とは並行して存在し(過去の製品を置き換えるものではない)、何らかの特徴により高価であるものを指します。

僕の知る一番古いそれは、Twentieth Anniversary Macintoshです。
美しいデザイン、BOSEと共同開発したサブウーファー、等々高級感あふれる商品で、全世界で10,000台限定発売されました。
しかし、発売された時点で最高性能とは言えなかったCPUの上、拡張性も悪いことから、おそらく多くのユーザーの元で短期間のうちにオブジェと化してしまったのでないでしょうか(PowerPC G3に置き換えて、使い続けた人もいらっしゃると思いますが)。多くの人も予想できていたようで、あまり売れず、最終的に大幅にディスカウントされた記憶が有ります。
Appleの黒歴史のひとつでしょう。

次に記憶に残るのがソニー QUALIA。発売時点では素晴らしいものばかりです。
特にオーディオやビジュアル機器は良かったのではないでしょうか。
しかし、デジタルカメラはなぜか登場時点でも遅れていたスペックで、仮に画素数等のスペックをがんばったとしても、数年で普通の商品に追いつかれた可能性が高いでしょう。

最後は、最近日本からの撤退が発表されたNokia Vertu。
とても高いケータイと、コンシェルジュサービスからなります。
しかし、高いケータイはデザインや材質が高いだけであり、機能等の本質に他のケータイと差異はありません。また、コンシェルジュサービスは別料金であり、単に普通のケータイのための高いサービスであっても良いように思います。

ここであげた商品は、工芸品としては素晴らしいですが、工業製品は使い続けることができてこそ意味が有ると思います。高級な車も時計も万年筆も、工芸品としての素晴らしさだけでなく、実用的に継続的に使えるものがほとんどです。また、実用性もしくは感性に訴える機能性が一般品より高いと言えます。

しかし、デジタル機器は、高級品としては難しい点があります。
・単純な性能はすぐに追いつかれてしまう
・規格が進歩してしまい、見劣りしたり、使用できなくなる

この点で、QUALIAのオーディオ等のように、規格が長続きし、人の感性に関わる場合はうまくいきそうで、QUALIAが短命に終わってしまったことが残念です。

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